「トキの野生復帰は地区の悲願でした」。放鳥に立ち会った稲作農家、三國豊さん(77)が言った。地区にある計60アールの棚田で栽培する。
野生のトキが次々と減った半世紀前。当時は農業生産の効率化で農薬が大量に使われ、トキの餌となる生き物が減っていた。農家らは、高台に営巣していたトキに餌を与えるため、ドジョウを一斗缶に入れて背負い、斜面を上り下りした。
国は1981年、絶滅を避けるため地区にいた最後の5羽を保護。2003年には飼育下の個体も死に、日本産トキは絶滅した。
一方、中国から贈られたトキで繁殖に成功。環境省は08年から同市で放鳥を開始、これまでに454羽が放たれ、現在は野生下で生まれた個体が3分の2を占めるという。
この間、多くの農家が農薬を減らした栽培を実践。市は慣行に比べて化学肥料・農薬の使用を5割以上削減するなどして栽培された米を「朱鷺(とき)と暮らす郷(さと)」としてブランド化。近く学校給食にも出される。
政府が農業での環境負荷低減を掲げる中、環境省は8月、本州でも野生復帰を進めるため石川県や島根県で候補地を選定した。今後の取り組みには農家の協力も欠かせない。
三國さんは「島内にも当初、不安の声があった。でも、環境を守る農業に価値を見いだした」と語りこれから続く地域に期待する。
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September 22, 2022 at 03:09AM
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