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Friday, July 22, 2022

就農し半世紀 88歳女性、大型特殊免許に一発合格 「生きている限り農業を」元気にトラクターで駆け回る 南さつま | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

青々とした稲の田んぼにトラクターで乗り付ける栫ヒロ子さん=南さつま市加世田宮原

青々とした稲の田んぼにトラクターで乗り付ける栫ヒロ子さん=南さつま市加世田宮原

 農業を半世紀近く続けている鹿児島県南さつま市加世田宮原の栫ヒロ子さん(88)は昨年、大型特殊免許を取得し、現在もトラクターで元気に駆け回っている。「生きている限り農業をしたい」と意気盛んだ。

 40代で就農。かごしまブランド第1号で30年を迎えた「加世田のカボチャ」にいち早く取り組み、春と秋作を計約100アール、飼料用を中心に早期水稲を約6ヘクタール作付けしている。農業機械は難なく乗りこなすが、困るのはトラクターでの農地への移動だ。車両が一定の基準を超えると、公道を走行するのに免許が必要になる。

 若い頃からバレーボールやバレエ、日本舞踊が得意。90歳目前の体はどこも悪くなく、病院では「70代の脳」といわれる。昨年、日置市の県農業大学校に5日間通って実技と学科を勉強し、大型特殊免許の試験に一発で合格した。

 栫さんがトラクターを運転していると、みんなの笑顔を誘う。地元自治会の藤岡信一会長(78)は「体が弱って外に出ない人が増える中、年を感じさせない姿は励みになる」と話す。

 農業振興で今年は県知事から表彰された。働き者の性分を見習って娘や孫、ひ孫が手伝うようになり、4世代で汗を流す。「免許を返納したら農地まで運んでもらってトラクターに乗る」と笑った。

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July 23, 2022 at 06:30AM
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