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Friday, May 15, 2020

けいざいフォーカス:農業の複数拠点化拡大 人材活用と通年供給狙い - 毎日新聞

収穫したダイコンを手にする西牟田農園代表の西牟田峰男さん夫妻=鹿児島県南九州市で2019年11月

 農業法人の規模を広げ、国内の複数の拠点に農場を構える動きが広がっている。季節ごとに産地を切り替えて通年で安定的に出荷し、人材を有効活用するのが狙い。高齢化や耕作放棄など日本の農業が抱える課題は多い中、政府も生産性の高い農場経営を後押しする。

 西牟田農園は冬場に温暖な鹿児島県南九州市でダイコンを育て、夏場は涼しい北海道富良野市でニンジンを栽培する。西牟田峰男代表(59)は南九州市の父親の農場を20代で継ぎ、規模を広げて従業員を増やしたが、「ダイコンの農閑期の夏は仕事がなくなる。通年で従業員を雇う策が必要だった」と打ち明ける。

 このため、2014年に富良野市に農地を購入。外国人実習生を含む十数人の従業員が、鹿児島の約50ヘクタール、北海道の約15ヘクタールで根菜を栽培し、ニンジンを加工したジュースも生産。西牟田氏は年に何度も日本を南北に行き来して経営する。

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