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Tuesday, May 5, 2020

ベトナム人の欧州進出と日本農業の新しい担い手(Wedge) - Yahoo!ニュース

(2019.6.5~7.22 48日間 総費用24万円〈航空券含む〉)

欧州で増えているベトナム料理店

 7月12日、スロバキアの首都ブラチスラバはドナウ川沿いに中世の街並み残る古都。通称『青の教会』(聖アルジュベタ教会)を見学した帰りにベトナム料理のレストランを見つけた。お持ち帰り(テークアウト)もやっている庶民的な店だ。

 欧州では近年中国大陸から移住した新華僑が営む中華レストランが急増しているが、今回の旅行では北イタリア、リュブリャナ、ブダペスト、プラハさらにはポーランドでも新しいベトナム料理店を見かけた。

 欧州でベトナム人といえば、筆者が先ず思い浮かんだのはベトナム戦争に伴うベトナム難民及びその子供世代である。ドイツや英国では人道的見地からベトナム難民を数万人単位で受入れた過去がある。彼ら難民一世の世代が欧州に渡ってから40年以上経過している。

 数年前にベトナム南部の高原の町ダラットで知り合ったベトナム系ドイツ人の女学生はドイツに定住したベトナム難民の両親を持つベトナム難民二世であった。

 もう一つの流れとして旧ソ連邦時代にベトナムから労働者として東ドイツや東欧諸国などに渡ったベトナム人がそのまま定住したケースである。

 いずれにせよベトナム料理店の経営者がどのような事情から遠い異国に店を開いたのか興味を抱いた。

ベトナム料理店のオーナーはベトナムからの新移民

 店内に入ると午後3時過ぎで客はいなかった。カウンターに女将らしき女性がいたので挨拶したら簡単な英語は理解できるようだった。調理場でディナーの下拵えをしている旦那と、さらにベトナムの故郷から来た親戚の娘さんと三人で店を切り盛りしている。

 夫婦はベトナム中部ダナン近郊の出身。最初に旦那が2007年に欧州に出稼ぎのため渡航。旦那は現在35才なので23才で渡欧したことになる。10年近く欧州で働いて資金を貯めて2年前に現在の店を開業。

 旦那より若干若い奥さんは2014年、即ち5年前に渡欧して働きながら開業準備を手伝ったとのこと。店が軌道に乗って人手が足りなくなったので最近故郷から親戚の娘さんを呼んだという。

 ベトナム人の勤勉ぶりは比類がない。何しろ米国と総力戦を戦い抜いて勝利した国民である。ベトナム料理店の主人も渡欧後10年間小さなアパートを数人の仲間とシェアして建設作業、荷物運搬、解体作業などを転々としながら資金を貯めたという。

 奥さんの話では口コミにより欧州に出稼ぎにくるベトナム人は年々増えているという。

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