豊かな自然をいかした農業がさかんな和歌山。直近のデータで2020年度の農業産出額は1104億円(全国29位)で、内訳を見ると果実が柱となっています。県は、農家の支援のほかにも人口が減って国内の市場が小さくなることも見越して農産品や加工品を海外へ積極的に売りこむ「攻めの農業」をめざしてきました。
Q 農業の現状はどうなっているの。
A ミカン、モモ、カキ、ウメに代表される果実が、県の農業産出額の6割以上を占めているよ。果実と果実加工品の輸出額でみても、14年度に約3億円だったのが21年度は27億円まで伸びている。
Q 輸出額を伸ばすためにしてきたことは?
A 市場へのPRを熱心にしてきたよ。いま、特に力が入っているのは、2年前に国税庁から酒類の地理的表示(GI)に指定された県産梅酒なんだ。梅酒を飲む文化がある中国などアジアで販路が広がり、人気があるようだね。欧州にも売り込んでいる。今年2月にはパリのレストランでワイン販売事業者やソムリエ、シェフらを招いて販売促進イベントを開いたんだ。
Q ほかの果物の人気はどうなんだろう。
A 17年からはカキの輸出が解禁されたばかりの米国へ、全国に先駆けて輸出を始めたよ。ミカンの輸出が解禁されたベトナムにも昨年から輸出を始めている。ベトナムへは昨年、空輸で2トン、今年はコンテナ輸送で16トン以上を送る予定なんだ。台湾ではモモが人気というよ。時間がたつといたむ果実は輸送がネックだけど、県は研究機関と共同で低コストで長距離輸送できる鮮度保持技術の研究にもとりくんでいる。
Q 国内の販路開拓も大事だよね。
A 首都圏にセールスをかけているね。東京・有楽町にアンテナショップ「わかやま紀州館」をオープンさせたのは04年。北山村特産のかんきつ「ジャバラ」などが人気となり、コロナ禍の前まで売り上げが右肩上がりで増えていたようだね。常時約300種類の品を扱っていて、県内事業者のテスト販売などにも活用されている。
Q 県内の農家振興に結びついているのかな?
A 仁坂吉伸知事は、05年時点で377万円だった農家1戸あたりの年間所得を550万円に増やすという10年計画を08年に立てたけど、データがある14年時点では406万円にとどまっているね。
Q 担い手不足もしきりに叫ばれているよね。
A 20年の農家戸数は約2万5千戸。その10年前が約3万4千戸だったから4分の1ほど減ったんだ。耕作放棄地も増えていて県は農地の集約を進めている。ほかにも生産や加工、販売に一体的にとりくむ農家を育てたり、マーケティングや販売戦略など経営にもくわしくなってもらおうとセミナーを開いたりもしてきた。新技術を活用したスマート農業も推し進め、生産性の高い農業にしていこうとしているんだ。(伊藤秀樹)
"農業" - Google ニュース
November 21, 2022 at 07:31PM
https://ift.tt/SwQ9xgE
和歌山知事選QA 県の農業ささえる果実 海外市場に売り込むには?:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
"農業" - Google ニュース
https://ift.tt/P1Y2RZ6
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment