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Wednesday, October 27, 2021

温室ガス排出削減 30年度3.5%分を農業分野で 農水省が計画改定 - 日本農業新聞

 農水省は27日、温室効果ガスの排出削減に向けた「地球温暖化対策計画」を改定した。2030年度の排出量を13年度比で46%削減する政府目標のうち、3・5%分を農林水産分野で担う新目標を提示。環境負荷低減の政策方針・みどりの食料システム戦略を踏まえ、施設園芸や農機の省エネ化、二酸化炭素(CO2)の土壌貯留、水田のメタン排出削減などで実現するとし、これらの数値目標も見直した。

 政府は温室効果ガス排出量を30年度までに13年度比46%削減、50年までに実質ゼロとする目標を掲げる。これを受け、同省は17年策定の計画を見直し、従来目標の2・8%から引き上げた。金子原二郎農相は同日、「(気候変動で)農産物の品質低下などの影響を受けている。農林水産分野でも排出削減対策を推進する」と述べた。

 新削減目標の「3・5%」は、排出量をCO2換算・13~30年度の累積で約4953万トン減らすことになる。このうち、施設園芸分野では155万トンを削減する。対策として30年度までに、ヒートポンプや木質バイオマス暖房機などの省エネ機器、循環扇やカーテンといった省エネ設備の導入を増やす。

 排出削減と同じ効果が期待できる、CO2の土壌貯留も進める。堆肥や緑肥といった有機物の他、剪定(せんてい)枝などバイオマス(生物資源)由来の「バイオ炭」を土壌に施用し、30年度までに850万トンを削減する。農機分野では、効率的に走る自動操舵(そうだ)装置などを搭載した省エネ農機の導入で7900トンを減らす。

 土壌分野では、水田から発生するメタンをCO2換算で104万トン削減。対策として、中干し期間の延長で土壌の通気を高める管理を新たに普及し、水田の30%に広げる。化学肥料が発生要因の一酸化二窒素は、肥料の使用を減らし、CO2換算で24万トン削減する。

 農林水産分野の削減量で最も大きいのは、森林による吸収の約3800万トンで、全体の8割近くを占める。同省は各目標について「実現可能な数値」(地球環境対策室)と説明し、技術や機器の普及の必要性を強調する。

 同省は同日、温暖化への対応方針「農林水産省気候変動適応計画」も改定した。高温で各地の乳用牛の乳量・乳成分が下がっているなど、新たなデータを追加。引き続き、高温に対応した技術や品種の研究・普及を推進するとした。

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