神戸市は１６日、新型コロナウイルスワクチンの予約受け付けについて、３１日までに接種対象となる１２歳以上の全市民に順次拡大すると発表した。１２歳以上の８割に当たる約１１０万人が９月末までに１回目の接種を終えるだけのワクチン供給のめどが立ったという。久元喜造市長は臨時会見を開き、「希望する市民は、１０月末には２回目の接種をほぼ終えることができるのでは」と話した。
８月１７日から４０～５９歳と消防団員の集団・個別接種、１９～３９歳のノエビアスタジアム神戸の予約を開始。２４日から１９～３９歳の集団・個別接種、３１日から１２～１８歳の全会場の予約を受け付ける＝表。
国からのワクチン供給が減り、ハーバーランドの接種会場は７月末で閉鎖。市内唯一の大規模接種会場となっているノエスタ神戸は、９月初旬から１日当たりの接種回数を最大５千回から同７千回に増強する。
１２～１５歳の接種券は８月３０日に発送。現在１１歳の子は誕生月の翌月に送る。１２～１５歳はかかりつけ医での個別接種を推奨し、保護者同伴が原則。市の集団・大規模接種会場で受ける場合は必ず保護者が同伴する。子どもの接種について相談できる専用のコールセンター（ＴＥＬ０７８・２７７・３３２４、毎日午前９時～午後５時）も３０日に開設する。
久元市長は市内の感染状況について「ワクチン接種が進んだ高齢者の感染が激減した一方で、２０～３０代の感染者数や４０～５０代の重症化割合が増している」と強調。早めの接種を呼び掛けた。（長谷部崇）
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