2021年06月25日07時05分
25日告示の東京都議選は、秋までに行われる衆院選の前哨戦だ。過去の都議選の結果は、その後に行われた衆院選と連動し政権交代に至ったケースもある。与野党は新型コロナウイルスの影響に苦慮しながらも、総力を挙げる方針だ。
小池氏入院、動揺広がる コロナに五輪「私は仕事漬け」―都議選前、臆測呼ぶ
「決戦の日がやってきた。国政選挙に匹敵する重要な選挙を共に戦い抜きたい」。自民党の二階俊博幹事長は24日、党本部で行われた結団式であいさつし、意気込みを強調した。
1993年の都議選は新党ブームに乗った日本新党が躍進し、自民党は直後の衆院選で下野。2009年も都議選で惨敗し、同年の衆院選で2度目の野党転落を経験した。
前回17年都議選でも自民党は小池百合子知事が創設した地域政党「都民ファーストの会」の前に23議席と大敗。当時の安倍政権には一時危機感が広がったが、野党側の混乱もあって衆院選は結果的に大勝した。
自民党は今回、公明党と合わせて定数127議席の過半数を目標に掲げる。菅義偉首相は周辺に「力を入れてやってくれ」と指示し、閣僚や党幹部を投入する。自身はコロナ禍の選挙運動に批判が出かねないとみて、25日午前に党本部で開く出陣式への参加にとどめる方向だ。
選挙戦では、政府のコロナ対応、東京五輪・パラリンピック開催などが争点になりそうだ。党内には楽観論と警戒する声が交錯する。ただ、都民ファを応援するとみられた小池氏は22日に入院。自民党内には「小池氏が都議選から手を引いた」と受け止める向きもある。
公明党は、前回敵対した自民党と連携し、23候補全員の当選を目指す。苦戦が予想される8選挙区を最重点区と位置付け、幹部の応援でてこ入れを図る。山口那津男代表は党会合で「ウイルスのバリアーを突き破って有権者に政策を届ける気迫で臨む」と語った。
立憲民主党は共産党と一部選挙区ですみ分けを行い、それぞれ議席上積みを狙う。立民の蓮舫代表代行は24日、目黒区内の街頭演説で「政治への不安、不満を表現できるのが都議選だ」と訴えた。
ただ、ここに来て不協和音も漏れる。共産党系の新聞が5月、立民都連幹事長と共産都委員長の対談を掲載し、立民を支持する連合が強く反発。立民の枝野幸男代表は今月17日、連合の会議で「共産との連立政権は考えていない」と釈明した。衆院選へ結束を固められるかは不透明だ。
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