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Monday, May 3, 2021

公園の飲酒グループ・若年層の感染目立つ…危機迫る札幌市「医療崩壊しかねない」 - 読売新聞

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 北海道内では2日、過去最多となる326人の新型コロナウイルス感染者が確認された。札幌市は246人で、臨時記者会見を開いた秋元克広市長は、「緊急事態宣言レベルの感染状況だ」と述べ、市有施設を原則休館にするなど大型連休中の追加対策を講じると発表した。秋元市長は、3日にも道庁で鈴木知事と会談し、「まん延防止等重点措置」の適用に向け、道に国との協議を加速するよう要請する方針だ。

 札幌市の感染者数も初めて200人を超え、過去最多だった。札幌以外の道央圏も増加傾向で、札幌の感染拡大の影響が見られた。

 急増について、道保健福祉部の広島孝・技監は、感染力が強いとされる変異したウイルスの拡大のほか、3~4月に転勤などで人の移動が活発化したことを理由に挙げ、全道での感染の広がりを警戒した。

 札幌市は2日、感染症対策本部会議を開催。飲食の場などで感染が広がり、20歳代など若年層の感染が目立つと状況を説明した。

 また、市内全域の飲食店への営業時間短縮要請などの対策(11日まで)に加え、市有施設を2日以降、原則休館し、繁華街の広告を夜間消灯するよう事業者に要請することを決めた。公園で飲酒するグループが目立つことから、大通公園などで夜間の巡回活動も行う。

 市内の医療提供体制は深刻で、新型コロナ患者の使用病床数は4月30日時点で362床となり、すぐ患者を受け入れられる約390床の9割が埋まったという。市立札幌病院で新規入院患者の受け入れを一部制限して20床確保するなど、40床増やす方向で調整する。

 市内の宿泊療養施設に医師が常駐し、3棟目も稼働させた。搬送先が決まらないケースも増えており、一時的に患者が待機する「入院待機ステーション(仮称)」の設置も検討している。秋元市長は、「早急に感染者数を抑えなければ、医療が崩壊しかねない状況だ」と危機感を示した。

 国の「まん延防止等重点措置」の同市への適用については、秋元市長は会見で「正式に札幌市として(道に)要請し、国との協議を加速化させてほしい」と述べた。一方、道の広島技監は、大型連休の対策を踏まえた上で判断する必要があると、慎重な姿勢を示した。

 5日に市内で行われる東京五輪マラソンのテスト大会「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」について、秋元市長は、「本番に向けた運営テストとして必要最低限のものだ」と述べて予定通りの開催で問題ないとし、市民には沿道での観戦自粛を求めた。

 道内の新規感染者数326人は、これまで最多だった昨年11月20日の304人を上回った。死者は6人で、変異ウイルスが疑われる感染者は86人だった。

 旭川市でもデイサービス施設と大西病院でクラスター(感染集団)が発生し、19人の感染が確認された。

 札幌市では介護老人保健施設と医療機関でクラスターの発生が分かったほか、医療機関や小学校など計8か所の既存クラスターで感染が広がった。

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