宮城県沖を震源に20日発生したマグニチュード(M)6・9の地震について、気象庁は陸側のプレート(岩板)と、その下に沈み込んだ海側のプレートとの境界で起きた地震と発表した。東日本大震災(M9・0)と同じタイプで、2月に福島県沖で発生したプレート内部の地震(M7・3)とは異なるという。
20日の地震で宮城県に津波注意報が発表されたが、同日午後7時半までに明確な津波は観測されず、津波注意報は解除された。震源が59キロ・メートルとやや深く、津波を起こす海底の変形が小さかったことが、幸いしたとみられる。
地震のエネルギーは2月に起きた福島県沖の地震の方が約4倍大きかったが、この時は注意報は発表されなかった。津波の高さは地形にも左右されるため、注意報や警報は過去に地域で起きた津波の情報も含めて判定され、発表される。
東北大の今村文彦教授(津波工学)は「宮城県の沿岸部は複雑に入り組んだリアス式海岸が続き、湾の奥などで津波が高くなりやすい。地震の発生が満潮に近づく時間帯で注意が必要だった」と話し、津波注意報の発表に理解を示した。
揺れは最大震度で5強を観測した。東北大の遠田晋次教授(地震学)は「震源が陸域に近く、揺れが強くなった」と説明した上で、今回の地震の原因について「2月の地震で、周辺の地下にひずみが伝わった可能性がある。震災で地下が大きく動いたエリアの周辺では活発な地震活動が続いており、引き続き警戒してほしい」と訴えている。
からの記事と詳細 ( 宮城震度5強、大きな津波が来なかった理由…カギは「海底の変形」 - 読売新聞 )
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