国内でも新型コロナウイルスの変異ウイルスが徐々に広がり、感染再拡大の危険性が呼びかけられています。一方で、桜の便りも届き始めました。変異ウイルスの危険が指摘される中、この春をどう過ごすのか、3000人を対象に調査を行いました。
東京の感染者数、下げ止まり鮮明
12日、東京では新たに304人の新型コロナへの感染が確認されました。3日連続で300人を超えています。新規の感染者数が前の週と比べてどれくらい減ったかを1週間ごとに区切って見てみると、2週連続で100%以上となっていて、下げ止まりが鮮明です。
「感染力が強い」変異株による感染急拡大のリスク
12日、東京都はモニタリング会議を開き、専門家は改めて次のように指摘しました。 東京都医師会・猪口正孝副会長「今後、感染力が強い変異株による感染が急速に拡大するリスクがあります」 東京iCDC専門家ボード・賀来満夫座長「変異株が次第に多くなってきますと、ワクチン接種をした際に効果が出ないことも出てきますので、今後、感染の拡大を最大限抑えていく、感染者数を減らした状況の中でワクチン接種が行われることが望ましいと思います」 このように今、懸念されているのが、「変異ウイルスの拡大」です。11日までに変異ウイルスが確認されているのは、24都道府県で384人となっていますが、現在、変異ウイルスかどうか調べられているのは新規感染者の5~10%程度で、検査所の人手不足などもあり、まだほとんどが調べられていない状況です。
徐々に増える変異株 感染スピードも速いか
こうした中、変異型の確認に力を入れている自治体があります。神戸市です。市内で新たに感染が確認された人の70%近くについて、変異型かどうかを調べているといいます。その結果をみると、先月18日までの1週間では15.2%が変異型でした。その翌週は21.9%、さらに今月4日までの1週間では38.8%が変異型と、徐々に割合が増えています。
また、増え方のスピードも速まっています。東京大学大学院の飯野雄一教授の研究グループは、1人が何人にうつすかという実効再生産数が、いま主流のイギリス型が、従来型の約1.5倍だと仮定した場合、新規感染者数の増え方にどう影響が出るのかをシミュレーションしました。 例えば、今、従来型の感染者が260人ほど、変異ウイルスの感染者が10人ほどだとすると、従来型は、なだらかに増えていきますが、これに対し変異型はおよそ2か月後には従来型の感染者数を追い抜き、そこから爆発的に増加し、4か月後には6700人を超え、従来型の5倍以上になっていきます。 これはあくまでシミュレーションですので、人との接触を減らすなど対策の取り方によっては、変異ウイルスの増え方も変わります。しかし、飯野教授によると「今の状況と同じような生活を続けていたら、変異ウイルスの爆発的な感染拡大は避けられない可能性がある」といいます。
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