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Friday, February 26, 2021

「火が消えては付いての繰り返し」…足利の山火事鎮圧、市長「この土日が勝負」 - 読売新聞

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 栃木県足利市の両崖山の山火事は26日も消火活動が続けられたが、延焼面積は午後6時現在で約106ヘクタールに広がった。避難勧告の対象世帯も計305世帯に拡大し、市民生活への影響が日々、大きくなっている。一方、前日に続いて風が弱まり、消火活動も順調に進み始めたとして、和泉聡市長は午後の記者会見で、「27日は風が強まるので警戒は緩めないが、延焼はコントロールできている。28日か3月1日頃には鎮圧状態にすることを目指したい」と話した。

 県や市によると、避難所には午後5時現在で計7世帯13人が避難している。北関東道・足利インターチェンジ(IC)―太田桐生IC間の通行止めも午後6時現在で続いている。この日新たに避難勧告が出された同市の男性(47)は朝、荷物を車に積んで避難準備をしながら「火が消えたと思ったら、また付いての繰り返し。もう6日目で気が休まらない」と疲れた表情で話した。

 市によると、この日も自衛隊などのヘリが上空から散水する一方、地上から消防隊が民家に近い場所で放水する形で消火活動が行われた。

 市は、25日に県を通じて消防庁に緊急消防援助隊の派遣を要請。市には群馬県や県内市町の消防隊など計約160人の応援が集結しているが、市のみでは指揮が困難となり消火活動に支障をきたすことから、26日から指揮系統を分割。緊急消防援助隊などの指揮の下、消防隊の配置を再編した。

 比較的風が弱まったことに加え、配置再編に伴い、延焼が広がる山際の住宅に近い東、西、南部の計7地域で消防隊が延焼部分を囲い込むようにして消火活動を順調に進めることができているという。

 和泉市長は「27日も引き続き、ヘリの散水で火の勢いを弱め、山林に地上部隊が入っていけば、かなり落ち着かせることができる。この土日が勝負だ」と話した。

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