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Saturday, August 29, 2020

[未来人材] 32歳。服飾生地会社営業マン おしゃれな格好で米作り 衣料と農業 懸け橋に 山口県萩市 原尚豪さん - 日本農業新聞

地元にUターンして「KAMITAMA RICE」を作る原さん(山口県萩市で)

 山口県萩市の原尚豪さん(32)は、衣料生地メーカーの営業との二足のわらじで米を作る。勤め先の大阪市の会社が新事業を始める際、原さんが農業を提案。社長を説得し、萩支店を立ち上げ、地元の萩市にUターンして1人で米作りに励む。「かっこいい農業」を広めようと、本業で培った経験を生かして機能性ズボンを作り、自ら農作業時に着用してPR。地域に担い手を呼び込もうと奮闘する。

 原さんは関西の大学を卒業して25歳で、婦人紳士服地の企画・製造を手掛ける大阪市の大協テックスに就職した。国内外から繊維や糸を仕入れ、メーカーなどへの営業を担当している。

 転機は、2018年。服飾業界が苦境に陥り、同社も異業種への参入を決めた。

 祖父や父が米作りをしていた原さんは、農業を提案した。却下されても諦めず、何度も社長へプレゼンテーションをして、19年3月に萩支店を設立。30歳で家族で故郷に戻った。

 日本海に面する同市上田万地区で、農事組合法人から農地を預かり、19年産は「コシヒカリ」1・8ヘクタールを作付けした。「栽培に携わるのは祖父の手伝いをしていた小学生以来」(原さん)。同法人に技術を習いながら収穫までやり遂げた。粘り気やつやのある食味にできたが、全量が2等米で品質に課題が残った。

 米は「KAMITAMA RICE」とブランドを付けて販売。ロゴマークは日本海の波と、萩市の市章、米粒をイメージし、付き合いのあるアパレル業者にデザインを頼んだ。市内の道の駅などで販売し、3・5トン全量を売り切った。

 20年産は4ヘクタールで栽培。新たに「ミルキークイーン」やもち米品種「ミヤタマモチ」などを取り入れ、一等米を目指している。

 本業の営業は、農作業の合間や作業後に励み、農業と両立する。「泥臭いイメージのある農業を自分がやると思わなかった」と笑う原さん。イメージを変えようと農作業ではおしゃれに気を遣う。本業を生かして伸縮性や接触冷感にこだわった生地で機能性ジーパンを作った。

 「5年目に黒字」「雇用を生む」を目標に、農家だからこそ提案できる作業着を作り、販売も視野に、衣料と農業をつなぎ、躍進する。
 

農のひととき


 趣味は25歳で始めたサーフィン。秋から春に日本海の波に乗る。水田に出向く前、明け方にサーフィンで眠気を覚まし、気分転換することもある。夏場は4歳の娘と一緒にきれいな海で泳ぐ。

 保育園の休園日は水田に娘が来ることも頻繁にあり、大阪時代より家族と過ごす時間が増え、田舎ライフを楽しんでいる。
 

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