新型コロナウイルスの感染拡大は、消費の縮小を招いているだけにとどまらず、農家の生産現場にも影響が出始めています。
札幌市にある農産物の販売会社「意食充」です。
道内の農家と直接契約して野菜を仕入れています。
全国各地のデパートで開かれる北海道物産展が大きな販路です。
しかし、新型コロナウイルスの感染が広がり、物産展は相次いで中止。
農家と直接契約して生産してもらっていたタマネギ1トンと、ジャガイモ200キロの売り先がなくなってしまいました。
社長の上山琢矢さんは「まったく売り出せない状況を迎えたので、農家に何と言ったらいいのかわからなくなりました」と話しています。
そこで頼ったのが、札幌商工会議所が立ち上げたウェブサイト「緊急在庫処分SOS!」。
通信販売で全国から注文を受けることができ、当面の在庫を販売することができました。
上山社長は「掲載したじゃがいもが1日で完売でき、本当にありがたいと思いました」と話しています。
しかし、問題はこれで解決した訳ではありません。
新型コロナウイルスの影響が長引き、物産展開催の予定が立たない中、今後、どれくらいの野菜が売れるか見通せないのです。
物産展で人気が高い主力商品のとうもろこしは、去年はおよそ7万本を売り上げ、ことしは10万本に増やす販売計画でしたが、縮小を余儀なくされています。
そのとうもろこしを生産する農家にもしわ寄せがいっています。
江別市の農家、滝一芳さんが生産するとうもろこしは、果物のような甘さと生でも食べられるやわらかい食感が特徴で、「フルーツコーン」とも呼ばれています。
手間がかかるために生産コストは高いものの、一般的なとうもろこしにはない味わいでファンが多く、20年にわたって生産を続けています。
ことしも来月から作付けを始める予定で、種や肥料を仕入れて準備していましたが、計画通りに生産すれば売れ残るおそれがあります。
しかし、感染が収束していれば需要が高まると見ていて、どれくらい生産したらいいのか頭を悩ませています。
滝さんは「新型コロナウイルスの影響は自分たちには関係ないと考えていたがどんどん状況が変化していく。野菜を作ったはいいがそれが全部廃棄になったらどうするかと考えてしまうし、だからといって作らなかったらことし1年何もすることがない。みんな困っているがどうしようもない」と話しています。
とうもろこしは作付けから収穫まで4か月かかるため、農家は先の需要が見通せないことに今、どうしたらいいのか分からない状況だということです。
新型コロナウイルスの影響がいつまで長引くのか、この先の私たちの食卓にも影響が広がっています。
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March 13, 2020 at 05:00PM
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感染拡大続く 農業にも影響が|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
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