リーグ連覇と日本一奪回を目指す巨人が、足元まで統率をとる。

2月の宮崎春季キャンプからランニングシューズのカラーを黒に統一することが1日、判明した。昨季までは赤、青、黄、白など各選手の好みでOKで、特にチームとしてのルールはなかった。より強固な集団としての意識を高める意味でも、今季から統一させることが決まった。

年が明け、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝と陸上競技が盛り上がる。各スポーツメーカーは東京五輪イヤーということもあり、ランニングシューズのプロモーションに力を入れる。より目立たせる意味でも鮮やかな色のシューズが大半だが、巨人は黒。球団関係者は「ユニホームの時のスパイクと同じ。チームとして統一しようということ。各選手がキャンプまでに対応できるようにメーカーさんにもお願いしている」と説明した。

ブラックと言えばラグビーのニュージーランド代表、オールブラックスが象徴的。ラグビーを愛する原監督の意向も加味された。指揮官は常々「チームとして戦う。みんなで戦っている。誰一人として欠けてはいけない。我々は全員で戦っている」と口にしてきた。昨季は4年ぶりのリーグ優勝を果たすも、日本シリーズでソフトバンクの前に屈辱の4連敗を喫した。悲願の日本一へ、足並みをそろえる。