リンナイ(名古屋市)のガス衣類乾燥機「乾太くん」が販売台数100万台を達成した。1992年の販売開始から31年。直近50万台は2016年以降の実績だ。決して安くはない買い物だが、人気の秘密はどこにあるのか。
SNSでも話題「乾太さま」
<我が家では今日から敬意を込めて「乾太さま」と呼びます!>
<乾太さまなしでは生きていけない体になってしまった>
SNS上でこんな投稿がされるほど人気の乾太くん。出荷100万台を達成した7月27日、乾太くんを製造する暁工場(愛知県瀬戸市)で、製造現場やデモ機のメディア向け見学会があった。
同社担当者が報道陣の前で、乾太くんと他社製の電気衣類乾燥機に同じ種類のタオルを投入。約1時間後、それぞれからタオルを取り出す。
「おお、全然違う。ふわふわでふっくらだ」。乾太くんで乾かしたタオルのほうが厚みが2倍近くあり、繊維が立っていて柔らかい。仕上がりの違いに、タオルを手にした記者たちからは驚きの声が上がった。
電気に比べ5分の1の乾燥速度
乾太くんはガスで熱した温風を衣類に強く当てて乾かす仕組み。洗濯物6キロを乾燥する場合、一般的な電気ヒートポンプ式は300分以上かかるが、乾太くんは60分程度で済む。
同社は現在、乾燥に必要な最低限の機能を搭載した家庭用の「スタンダードタイプ」(税込み・12万10円~19万3490円)、ドラムを回す際に負荷がかかる部品の耐久性を家庭用より3倍にした「業務用」(同20万860円~23万7600円)、スタンダードタイプに花粉や臭いを除去する機能などを追加した「デラックスタイプ」(同20万6690円~24万1340円)の3機種を販売している。
時短ニーズが追い風
販売台数が50万台に達したのは16年で24年を要した。なぜその後わずか7年で、販売が急速に伸びたのか。
同社がまず挙げたのが、女性の社会進出による共働き世帯の増加だ。
労働政策研究・研修機構によると、国内の共働き世帯数は92年の914万から緩やかに増え、07年に初めて1000万を超えた。その後は12年から上昇ペースは上がり、22年には過去最多の1262万となった。
同社担当者は「家事にかけられる時間が減ったことで、洗濯の『乾かす』という行程の時間短縮に対するニーズが近年急速に高まったのではないか」と話す。
新型コロナウイルスの感染拡大で自宅で過ごす「おうち時間」が長くなった影響も大きかったとみられる。同社によると、感染拡大が本格化した20年の販売台数は前年比135%と急成長した。
同社はまた、近年のゲリラ豪雨や黄砂、花粉の発生が増えたことも、屋内で素早く乾かせるガス乾燥機の需要増につながったと分析している。
16年は業務用を市場投入し、販売ペースが加速。同社によると、人手不足が深刻化する介護現場などで業務用の導入が進んだ。業務用は発売以降、毎年乾太くん全体の販売の1割ほどを占め、押し上げ要因につながっているという。
同社担当者は「今後も共働き世帯が増え、時短ニーズはさらに高まるだろう。ガスによるスピード乾燥の魅力をさらに発信していきたい」と話している。【大原翔】
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August 02, 2023 at 03:30AM
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タオルの厚み2倍 100万台販売、電気に勝る乾燥機「乾太くん」 - 毎日新聞
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