和紙の原料となる「こうぞ」の生産が盛んな茨城県大子町で、こうぞを蒸して皮をむく作業が最盛期を迎えています。
大子町ではおよそ50軒の農家がこうぞを生産していて、繊維が細かく絹のようになめらかな和紙ができるとして和紙の産地で高く評価されています。
和紙に使われるのはこうぞの皮にある繊維の部分で、この時期、農家では皮むきの作業が最盛期を迎えています。
このうち生産者の齋藤邦彦さんの作業場では、近くの生産者たちも集まって、長さ80センチほどに切ったこうぞの枝を1時間ほどかけて釜で蒸していました。
そして、柔らかくなったこうぞの皮を手作業で丁寧にむき、15キロずつ束にしていました。
こうぞの皮は、このあと、皮の裏側にある繊維の部分だけをそぎ取って乾かすなどしたうえで、春先には岐阜県や福井県の紙すきの職人のもとに出荷されるということです。
齋藤さんは「大子のこうぞの品質の良さを和紙作りに携わっている多くの人に知ってもらい、こうぞを通じて交流を広げていきたい」と話していました。
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January 12, 2023 at 08:36AM
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