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Tuesday, December 13, 2022

日本農業の子会社 荒廃農地をキウイ農園に 高崎市の補助金活用 年300トンの収穫目指す:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

整備中の農園予定地で開かれた見学会=高崎市で

整備中の農園予定地で開かれた見学会=高崎市で

 群馬県高崎市吉井町多比良の耕作放棄地を活用し、農園経営会社「日本農業」(東京都)の子会社が二〇二四年三月、キウイフルーツの大規模農園を開設する。荒廃農地の解消を目的にした市の農地再生推進事業補助金を使って整備し、国内外への販売を目指す。(石井宏昌)

 開設するのは、日本農業の子会社「ジャパンキウイ」(香川県)。香川県内にキウイ園を保有し、タイへの輸出も手がける。

 高崎市内の予定地は耕作放棄地六・九ヘクタールを含む一〇・七ヘクタール。土地改良事業で整備された畑地だったが、農家の高齢化と担い手不足、鳥獣被害などで荒廃が進んでいた。賃借と一部売買で用地を確保し、本年度内に予定地内の伐採や伐根などを完了する予定だ。

キウイ農園で栽培予定の品種「ヘイワード」(ジャパンキウイ提供)

キウイ農園で栽培予定の品種「ヘイワード」(ジャパンキウイ提供)

 同社によると、県内のキウイ産地で近接する甘楽富岡地域の主力品種「ヘイワード」を栽培する。キウイ栽培が盛んなニュージーランドで普及している栽培法を導入し、農作業の簡略化と省人化、収量向上や品質の安定化を図り、年間約三百トンの収穫を目指す。

 農園は社員三人とパート十五人、選果・貯蔵場は社員一人、パート五人体制とし、市内や県内から採用して地域の雇用創出につなげる考えだ。

 市の農地再生推進事業補助金は二一年度に創設され、同年度は農地三十一カ所、計約七ヘクタールに約二千四百八十万円を補助した。二二年度は八千万円の予算を計上している。

 今回は同補助金の活用例では最大規模で、伐採や伐根など荒廃農地の再生と土地改良の経費として約三千三百万円を補助する。

 予定地で十一月三十日、農業関係者らを対象に見学会があり、同社事業開発部の姫野一社部長は高崎市に開設する理由として、現地の豊富な水量や栽培ノウハウのある甘楽富岡地域との協力関係、市のバックアップ体制があったと説明。「地域の農家の事業継承や守ってきた土地の活用に取り組んでいく。日本の高品質な農産物を世界にアピールしたい」と語った。市農林課の原田修樹課長は「地域の農家は市の財産だが、企業が参入することで荒廃農地の解消や地域活性化に結びつく。高崎の新しい農業の形になると思う」と期待した。

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