支援を受け、もうかる農業を目指す神田颯太さん＝出雲市神西沖町、たちかぜＦＡＲＭ
雲南市の「儲（もう）かる農業を考える会」（代表・坂本精志ホシザキ会長）が、担い手支援に力を入れる。２０２１年の発足以来、島根県東部で野菜や果樹などを栽培する５人に資金援助や技術指導を展開。１１月以降はさらに５人を手助けする考えで、新規就農者の発掘と農地の利用促進につなげる。
同会は農業の衰退を憂う坂本会長が私費を投じて運営する。志望動機などの審査を通過した生産者や新規就農者に対し、研修費や土壌改良の費用を支援。技術指導する専門家も派遣し、支援開始から５年後までに作付面積２０アール以上で年間売り上げ１５００万円、個人所得４００万円を達成してもらう。
支援を受ける５人のうち、出雲市神西沖町で「たちかぜＦＡＲＭ（ファーム）」を経営する神田颯太さん（２６）＝出雲市高松町＝は、特に技術指導のありがたみを実感する。大学を卒業後、企業で野菜の栽培経験を２年間積んだ後、２１年に起業し、支援もうけるようになった。
ハウス４棟（１６アール）でキュウリを二期作する中、施肥を軸に指導を受けた結果、品質が向上したという。支援１年目の売り上げは９５０万円で、２年目の２２年は従業員２人を雇って生産基盤を強化し、売り上げ目標の達成を目指す。
１０月末を締め切りに、新たに募る支援対象者は原則、雲南市内に絞って市の移住施策を紹介しながらＵ・Ｉターン者の獲得も念頭に入れる。支援の認定要件や具体策はウェブサイトに掲載している。
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October 19, 2022 at 05:49PM
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