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Monday, August 1, 2022

無人トラクター、ドローンで農薬散布…「スマート農業」推進へ農地整備 姫路 - 神戸新聞NEXT

見学者が見守る中、飛行するドローン。右奥に見えるのはロボットトラクター=姫路市夢前町宮置

見学者が見守る中、飛行するドローン。右奥に見えるのはロボットトラクター=姫路市夢前町宮置

獣害対策のために「鉄鋼スラグ」で簡易舗装を施したあぜ=姫路市夢前町宮置

獣害対策のために「鉄鋼スラグ」で簡易舗装を施したあぜ=姫路市夢前町宮置

 兵庫県が、ITなど最新技術を応用したスマート農業に適した農地の整備や集約を姫路市夢前町宮置地区で進めている。大区画化や水路埋設などに加え、ドローンの発着スペースを確保。県内最先端の整備を発信しようと、同地区で最新農機の実演見学会を開き、行政やJA関係者、地元農家ら約60人が集まった。(森 信弘)

 同地区で営農する農家は約30年前の約70戸から、高齢化などで数戸に減少。大半の農地を地元の農業法人「夢前夢工房」が管理する。しかし農地は平均30アールと小さい半面、約130枚と多く、農業機械を大型化しても出入りに時間がかかるなど効率化には基盤整備が必要で、老朽化した水路更新の課題も抱えていた。

 同地区が全農地所有者の同意を得て、県を通じて国に申請し、事業化にこぎ着けた。国の補助を受けた県が2021年11月に着工。総事業費約5億1900万円で、4期に分けて計21・5ヘクタールを整備し、25年度中の完成を見込む。

 事業完了後には、農地1区画を最大1・4ヘクタール、平均約1ヘクタールに拡大。枚数は約30枚と整備前の4分の1以下に減らす。夢前夢工房への地区内の農地集約率は、事業前の75・8%から95・3%にまで高まるという。

 農業用水の管理を省力化するため、用水路を地中に埋めるパイプライン化や地下からの給水システムも整備。農薬や肥料の散布に使うドローンの発着スペースも整える。

 見学会は7月、第1工区の5・8ヘクタールがほぼ完成したのを受けて開かれた。真新しい約1ヘクタールの広い農地を誰も乗らないトラクターが耕運。大型のドローンが上空に飛び立ち、自動で水をまく様子が公開された。スマートフォンで操作できる給水栓や、ドローンのカメラで把握した凹凸のデータを使って農地をならす「3Dブルドーザー」の実演も行われた。

 獣害対策として、製鉄所の工程で出る副産物「鉄鋼スラグ」によるあぜの斜面の簡易舗装も紹介。農地を囲う電気柵の漏電を誘う雑草が生えにくいだけでなく、電気が通りやすく、柵の機能を十分発揮できるという。

 宮置土地改良区の市村耕一理事長(68)は「整備を機に、地域で子どもたちに渡す土地を守る機運が高まった」。夢前夢工房の衣笠愛之(よしゆき)社長(61)は「農業の効率化を進め、さまざまな先端技術の活用を県内の農家に広げたい」と話した。

 県農地整備課は、他の地域でも同様の整備を進めたいとしている。

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August 02, 2022 at 03:30AM
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