再熱除湿とは、エアコンの室内機の中で部屋の空気を一旦冷やして水分を取り除いた後、その空気を温めて室内に戻す方式のことです。除湿された空気は再度暖められた状態で室内に戻されるので、部屋の温度をあまり下げることなく除湿できるのが特徴です。
一方の弱冷房除湿は、微弱な冷房運転を続けることによって部屋の湿度を目標値まで下げる除湿方式のことです。再熱除湿に比べると消費電力が少なく、省エネできるのが利点ですが、微弱とはいえ冷房をかけ続けることになるため、部屋の空気はだんだん下がっていきます。気温の高い夏場なら問題ありませんが、寒い冬場に弱冷房除湿を利用すると体が冷えてしまいます。
再熱除湿なら部屋の冷えは防げますが、消費電力がかさみます。そもそも、冬場は夏に比べるとそれほど湿度は上がらないので、除湿機能を使うよりも、暖房を活用して洗濯物を乾かした方が部屋も冷えず、電気代も節約できて一石二鳥です。
■部屋の乾燥対策にもなる
厚生労働省では、感染症対策として室内の湿度を50~60%に保つことを推奨しています。[注1]
ここでいう湿度とは、その空気が含むことのできる最大の水蒸気量(飽和水蒸気量)に対する現在の水蒸気量の割合を示すもので、正式名称を「相対湿度」といいます。飽和水蒸気量は空気の温度に比例しているため、暖房によって空気を温めると相対湿度が下がり、空気が乾燥した状態になります。通常なら加湿器などを使用して足りない水分を補いますが、部屋干しすれば濡れた洗濯物が加湿器代わりになるため、電気代の節約につながります。
[注1]厚生労働省:インフルエンザQ&A
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December 07, 2021 at 06:15AM
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