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Monday, November 8, 2021

新幹線放火未遂の男が知り合いに事件前日「「死にたい」…夜には「熊本にいる、死にきれなかった」 - 読売新聞

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 8日午前8時40分頃、熊本県の熊本―新八代駅間を走行中の広島発鹿児島中央行き九州新幹線「さくら401号」(8両)で、乗客が車内の非常ブザーを鳴らし、緊急停車した。車掌が3号車で煙を確認。乗っていた男が液体を床にまき、ライターでレシートに火をつけて投げたとみられるが火は燃え広がらず、乗客141人にけがはなかった。新八代駅に車両を移動させた後、同県警八代署員が現住建造物等放火未遂容疑で男を現行犯逮捕した。

 県警によると、逮捕されたのは、福岡市博多区大博町、無職三宅潔容疑者(69)。JR九州によると事件当時、3号車には約30人の乗客がいた。乗客の1人が三宅容疑者を説得すると、三宅容疑者は暴れる様子もなく、おとなしくしていたという。調べに容疑を認め、「(東京の)京王線の車内で乗客が火をつけた事件をまねた」と供述。熊本駅から乗車し、八代広域消防本部によると、通路側の座席と三宅容疑者の衣服の一部が焼けたという。この事件で上下線4本が運休、4本が最大51分遅れ、約900人に影響した。

 5号車にいたという佐賀県鳥栖市の女性(65)は、前の車両から「火事です」と言いながら走ってくる複数の乗客を見て異変に気づき、車掌に促されて避難した。新八代駅に着くと警察官や消防隊員らが次々と車両に乗り込んできたといい、「とても物々しい雰囲気だった。あとで放火未遂と知って、とても怖くなった」と驚きを隠せない様子だった。帰省していた娘を同駅まで見送りに来ていた熊本県八代市の男性(85)は「電車内での事件が本当に多い。もし娘が同じ車両だったらと思うと、ぞっとする」と硬い表情で語った。

 三宅容疑者と同じマンションに住み、3年ほど前からの知り合いという男性(54)によると、男性方の郵便受けに7日夕、「死にたい。旅に出る。元気で 三宅」などと書かれた便箋と、三宅容疑者の自室の鍵が入っていた。その日の夜には三宅容疑者から電話があり、「熊本にいる。死にきれなかった」と伝えられた。帰ってくるように促したところ、近いうちに戻ると言われたという。三宅容疑者は一人暮らしで、周囲に「生活保護を受けている」などと話し、2か月ほど前からは、「病気で入院しないといけないかも」と漏らしていたという。

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