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Wednesday, August 4, 2021

農大校生の君へ 「コミュ力」高めていこう - 日本農業新聞

 農業大学校に通っている君たちは、夏休みに卒業後の進路を考える機会も多いだろう。近年増えているのが農業法人に雇用される形での就農だ。法人の採用者はあいさつやマナーをはじめ社会人としてのコミュニケーション能力を求めている。自営就農でも必要だ。スキルを高めよう。

 農大校は、東京都などを除く42の道府県に設置されている。農水省の農林水産政策研究所の調査では、入校者のうち農家出身者は1995年度時点で4分の3程度を占めていたが、次第に下がり、2018年度は40%だった。農大校に通っていると、農家出身ではない学生が多いことを実感できるだろう。

 農大校生の属性の変化もあって、卒業後の進路も変わってきている。就農率は近年50%台で推移しているが、農業を営む実家での就農や、独立して新規就農する人の割合は減っている。半面、増えているのが農業法人に雇用される形で農業に就く「雇用就農」だ。

 政策研の調査では、農家以外の出身者の就農率は08年3月卒業で27%だったが、18年同月は46%に高まった。この伸びを支えているのが雇用就農だ。農家出身者でも、卒業後にすぐには実家の農業に従事せず、農業法人で就農するケースが増えていることもわかった。

 農業法人は、農大校の卒業生に対し、農業の基礎的知識や技術といった能力を求めている。農大校ではこれまで農家の後継者、自営農業者の育成に力を入れてきたので、こうした能力は、卒業生には十分備わっているはずだ。採用時には、人柄や意欲、熱意を見る傾向もある。

 また政策研が農業法人に聞いたところ、コミュニケーション能力や協調性を重視するところも多かった。法人ではグループで作業をこなすことが多いので当然だろう。

 農大校の卒業生は農業をよく知っているので、将来は農場長や会社幹部として力を発揮することが期待されている。一方で、実際に雇用した農業法人から、農大校生に不足していると指摘されているのが、集団生活や社会人としてのマナーなどだった。要は、コミュニケーション能力を高めてほしいのだ。

 社会人のマナー教室などでは、まず日常のあいさつを重視している。「おはよう」「こんにちは」と声に出して言う。飲食店でアルバイトをしたことがある人は慣れているかもしれない。それに、「ありがとう」の言葉で感謝の気持ちを伝える。また、相手の良いところを見つけるようにと教わる。

 最初は照れがあって難しいかもしれないが、将来に備え、あいさつなどコミュニケーションの基本を磨きたい。

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August 05, 2021 at 04:15AM
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