
茨城県境町の住宅で2019年9月23日未明、小林光則さん(当時48)と妻の美和(同50)さんが何者かに刃物で刺されて殺害され、長男(同13)と次女(同11)が重軽傷を負った一家殺傷事件。茨城県警は5月7日、これまで別件で逮捕されていた埼玉県三郷市に住む無職・岡庭由征容疑者(26)を殺人容疑で逮捕した。 【卒業アルバム入手】中学校時代の岡庭容疑者 岡庭容疑者は約10年前の2011年12月、当時未成年の16歳だった時に、凶悪事件の犯人として逮捕された過去があった。
逮捕まで約半年。毒ガスや爆弾製造の疑いも
今回、殺人容疑での逮捕までは約半年の時間がかかり、捜査は慎重に進められていた。 「警察はまず岡庭の身柄の確保を最優先にしたかった。岡庭は毒ガスや爆弾を作っている疑いもあり、埼玉県警が昨年11月に突入。硫黄45キロを貯蔵し、危険物取り扱い基準に反していたとして、三郷市迷惑防止条例違反で逮捕しました。 その後、身柄を茨城県警に移し、2月15日に警察手帳につける記章を偽造したことから公記号偽造容疑で逮捕。そして今回の逮捕へ繋がりました。昨年11月に逮捕した際のガサ入れは入念に行われました」(社会部記者) 2020年11月19日の早朝4時半ごろ、4台ほどの護送車が岡庭容疑者の自宅周辺に停まった。うち1台には「高圧ガス」と書かれていた。午前5時47分ごろ、夜明け前の暗がりの中、30人以上の捜査員や機動隊、特殊部隊が容疑者宅前に集結し、約10分後に突入。中にはガスマスクを装着した部隊もいた。 その5分後、上下青のチェック柄パジャマを着た岡庭容疑者が捜査員に付き添われながら自宅から出てきた。そのまま車に乗り込み、埼玉県警吉川署に向かった。
2011年には通り魔事件で逮捕「性的興奮を感じていた」
「県警は、2020年5月から内定を進め、24時間体制で容疑者の動きを監視し続けていました。凶悪事件を起こした前歴がある岡庭は、いつ暴走するかわからない。刃物だけでなく、爆薬や毒物も所持しているという情報もあり、テロを想定した人員で早朝の確保に望んだ。現場には爆発物処理班も待機させていた」(捜査関係者) 岡庭容疑者が約10年前に起こした凶悪事件とは「連続少女通り魔事件」だ。当時、通信制高校に通っていた16歳の岡庭容疑者は、2011年11月18日、三郷市内で下校中の中学3年生の女子生徒に自転車で背後から近づいたのち、無言であごを包丁で突き刺した。さらに翌月1日には隣町の千葉県松戸市内にて小学2年生の女児のわき腹を複数回刺す凶行に及んだ。どちらの被害者も重傷で、岡庭容疑者との面識はなかったという。 別の社会部記者が説明する。 「2011年の逮捕の際、岡庭は『歩いている人を殺そうと思った』と供述。家宅捜索では20本以上の刃物が押収されました。さらに裁判では『当初は殺害し、首を持ち帰ろうと思った』『女性を襲うのに性的興奮を感じていた』など常軌を逸したような証言を繰り返していました。
からの記事と詳細 ( 《茨城一家殺傷》岡庭容疑者(26)は10年前に「連続通り魔」を起こした“猫殺し少年”だった(文春オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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