菅義偉(よしひで)首相は5日、参院予算委員会で、新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言について「国民の命と暮らしを守るためとはいえ、国民や事業者のみなさんの協力にもかかわらず、病床のひっ迫などいまだ厳しい指標があって、今回2週間程度の延長が必要だと考えるに至ったことについては率直に申し訳ないと思っている」と語った。また、緊急事態宣言の発出や、感染の再拡大(リバウンド)については「なんとしても防ぐ」と述べた。
立憲民主党の小西洋之議員に対する答弁。 菅首相は「この緊急事態(宣言)というのは国民のみなさんをはじめ、事業者のみなさんにも色んな意味で制約をお願いする。延長せざるを得ないということは、そういったみなさんに大変申し訳ない気持ちだ」と話した。そして、国民の命と暮らしを守るのが自身の責任だとしたうえで、「こうしたもう二度と再び、この宣言、リバウンドをなんとしても防ぐという、そういう思いのなかで、この2週間(延長)というのが(諮問委員会で)決定させていただければ全力全霊を上げて取り組んでいきたい」と続けた。 一方、1月の宣言発出時については「1月7日に内閣総理大臣として緊急事態宣言を発出したときにも、もう次はそうしたことはないようにしたい『二度と再び』そうした思いで取り組んできた」とも振り返った。 1月の発出のタイミングが遅かったのではないか、との指摘に対しては「感染状況や専門家の意見を踏まえ、慎重に判断したもの。1月4日の年頭の記者会見で、1月7日に宣言発出をする、そうしたことを行ったことには妥当であるという専門家の意見があったのも事実」とした。
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