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Tuesday, July 14, 2020

「収量4割減も」アスパラ農家に打撃 農業用ハウスに土砂流入 - 西日本新聞

 6日からの記録的な大雨で佐賀県内の農業も大きな打撃を受けている。鹿島市でアスパラガスを生産する坂本廉(れん)さん(33)は、農業用ハウス5棟が浸水して土砂が流入し、うち2棟は当面栽培ができなくなった。例年なら出荷ピークのアスパラガスを直撃した大雨に、農家の落胆は大きい。

 「これは、いかん。一気に川があふれる」。激しい雨に見舞われた6日午後3時過ぎ、坂本さんが自宅近くのハウスを見に行くと、付近の黒木川からの濁流に覆われていた。ハウス内は30~40センチほど冠水、流れてきた草などの漂流物がアスパラガスに付着した。水が引いたのは9日。土砂で傷ついたり、折れたりした株は病気のまん延を防ぐため廃棄処分に。その量は軽トラック5台分にもなった。

 福岡県内での会社勤めを辞め、地元で代々続く農家を継いで5年目。ハウスの入り口には肥料のやり方や室内の温度管理をメモするノートがぶら下げてある。土壌を軟らかくするため微生物を混ぜた肥料をかけるなど栽培方法を改善しながら収量は年々増え、昨季は1・9トンになった。

 出荷は6~7月がピーク。そのさなかを襲った大雨に、坂本さんは「今年は太くて柔らかかとの多く、自分の中でもできは良かったのに」と悔しさをにじませる。2棟は畝の土が流され、株の根がむき出しになった。残る3棟は病気防止のため消毒し、流入した泥が畝に約3センチ積もり除去作業が続く。

 14日朝、この3棟でようやく収穫を再開したが、元のように5棟で栽培するまでに2カ月を見込む。「今季は前年の3~4割は収量が減る。病気も怖かし、水害はアスパラガス農家に大きなダメージを残す」

 県などによると今回の大雨で県内では14日現在、アスパラガスが鹿島市やみやき町など7市町で18・8ヘクタールの浸水、水稲も鹿島市で301ヘクタールなど8市町で冠水した。小ネギや花きなどもハウスの浸水被害が出た。

(河野潤一郎)

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July 15, 2020 at 04:00AM
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