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Saturday, May 16, 2020

コロナに苦しむ農業、水産業の人に支援の輪 直接販売するウェブサイトが廃棄処分救う(読売テレビ) - Yahoo!ニュース

 新型コロナウイルスの感染拡大で、農業や水産業に携わる人たちも出荷先を失うなどの影響を受けている。そんな中、生産者たちを助けようと、支援の輪も広がっている。

 全国でも有数のホタルイカの漁獲量を誇る兵庫県新温泉町の浜坂漁港。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、主な出荷先である旅館などが休業したことで、漁の最盛期を迎えたホタルイカの価格が去年のわずか4割ほどと、大きく値下がりしたという。

 浜坂漁業協同組合の川越一男組合長「緊急事態宣言が解除されても、我々水産業、一次産業の立場からすると、やはり旅館業や飲食業界がある程度回復してもらわないと、魚の価格が保てない」

 今はネット通販の売り上げが支えで、漁業組合では今後、情報発信に力を入れたいとしている。

 身近な食材にも影響が広がっている。兵庫県の淡路島にある北坂養鶏場。

 北坂養鶏場の北坂勝代表「大人の鶏が大体12万羽ぐらい。ヒヨコも飼ってるので、それも合わせると14、5万羽ぐらい」

 この養鶏場では、卵を1日に約10万個生産していて、普段は主にスーパーや飲食店などに出荷している。しかし、出荷先の店が相次いで休業したことから、先月末から卵を廃棄せざるをえない状況に追い込まれている。

北坂代表「数にしたら4000個ぐらい、重さ2、300キロぐらいですかね。心が痛いというか、鶏がせっかくいいもの産んでくれているのに、それを必要とするところに届けられていないというのが、お客さんの顔が浮かぶし寂しい」

 廃棄された卵は、鶏のフンと混ぜて肥料として販売されるが、食べ物を処分するしかないことへの心苦しさが、重くのしかかっている。

 同じく淡路島で、玉ねぎを中心に50種類ほどの野菜や果物を栽培している農場。外出自粛の影響で、主な出荷先である直売所の客足が落ち込み、大きな打撃を受けている。

淡路島ほっこりファームの農家・堂脇潤哉さん「1日に2000円とか、それぐらいの売り上げがずっと続いて。暮らせないし」

 そんな中、生産者が消費者に直接、商品を販売するウェブサイトが、人気を集めている。3年前に開設されたこのウェブサイト。今年3月からは「コロナ支援」の特設ページを設け、送料の一部をサイト側が負担することで、生産者をさらに支援しようと取り組んでいる。

 「食べチョク」運営会社・ビビッドガーデンの秋元里奈社長「販路がコロナの影響でなくなってしまった人を特集して、多くのお客さんにそれを買ってもらえるようにしています。いままで、個人向けに売っていなかった人が直接、客に届けられるのを始める機会にもなるのでは」

 商品を購入した利用者「ホテルに卸している商品がキャンセルになっていたりとか、そういう生産者さんの実際の声を聞けて、商品を買えたというのがすごく良かった。こういう形でしか、お手伝いできることがないので、今後も少しでも協力できたら」

 生産者のもとには購入者の声が直接、届けられる仕組みで、大きな励みになっているという。

 農家・堂脇さん「おいしかったですとか、これからの季節コロナのみならずご自愛ください、そしておいしい野菜を作ってください、なんて言われると、本当にうれしいですね。応援メッセージがね、非常に涙出そうになる、読んでいて」

 生産者と消費者がつながり、食を支える。ウイルスによる危機に直面する中、支援の動きは広がりをみせている。

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May 15, 2020 at 05:14PM
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