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Friday, May 8, 2020

[新型コロナ] 旅館から、球団から… 農作業の助っ人続々 人手確保、雇用受け皿に - 日本農業新聞

錦水館から一時雇用した人に小松菜の選果作業を教える今田さん(右)(広島市で)

 外国人技能実習生が来日できない、学校休校でパート従業員が勤務できない──など農業の労働力不足が深刻化する中、新型コロナウイルス禍で経営が厳しい業界から人材を受け入れるマッチングが進んできた。農業が雇用の受け皿となり、農家は人手確保につながる。飲食、観光、スポーツ、工場など多様な業界の人々が農家の下で働き始め、成果を上げている。

 小松菜や広島菜を作る広島市安佐南区のルンビニ農園は、世界遺産に登録される観光地、廿日市市の宮島の老舗旅館「錦水館」から4人の従業員を受け入れる。

 同農園は4月から、ハウスを15棟増やし、計120アールで経営しようと準備を進めてきた。学校給食など業務用の販売を計画していたが、コロナ禍で販売先を失った。スーパー向けの出荷に切り替えたため袋詰め作業が必要で、人手不足だった。一方、100人が働く錦水館は売上高の減少で6月末まで休業を決めた。

 同農園は錦水館に小松菜を5年前から出荷。県産野菜にこだわってきた錦水館は毎年出荷農家を呼びお礼をするなど交流してきた。旅館休業を聞いた同農園代表の今田典彦さん(40)が、農園のメリットにもなり「恩返しがしたい」と申し出てマッチングに成功。錦水館は住み込みで働く従業員が多いため、今田さんは近くの空き家を借り、住まいも確保。農繁期の11月まで一時雇用する考えだ。

 錦水館の武内智弘社長は「食材を扱う料理人らが農業現場で働く意義も大きい」と感謝する。今田さんは「農業と他産業との連携を広げたい」と話す。

 プロ野球独立リーグ「徳島インディゴソックス」の野球選手14人は4月下旬から、県内の農業法人や農家など5カ所で、短期のアルバイトを始めた。リーグ開幕ができない中、徳島県農業会議が仲介した。

 2人を受け入れる、吉野川市でネギやレタスなどを20ヘクタール栽培する細川農園の細川公博さん(75)は「生活が苦しい選手を応援したい」と強調。同球団ピッチャーの齋藤裕介さん(24)は「働く先が地域にない中で温かく受け入れてくれた農家には、感謝の気持ちでいっぱい」と言う。この他、北海道や長野など技能実習生が来日できない産地などでも、異業種からの雇用が広がる。
 

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