マスクと手袋を着けイチゴを収穫する折原さん(埼玉県春日部市で)
埼玉県春日部市、13アールのハウスで観光イチゴ園を営む折原千鶴さん(35)は、予約名簿を見て肩を落とす。「昨年4月は土・日曜日で280人近く来客があった。今年も3月中旬まで順調だったが、緊急事態宣言が出てからキャンセルが相次いでいる」という。
感染防止のため、スタッフは皆ハウスに入ったら靴を履き替え、マスクと手袋をし、手袋の上から念入りにアルコール消毒する。ハウスの入り口にアルコール除菌液を用意し、訪れた客にも手の消毒をお願いする。
来園する客が減った分、道の駅に出荷するイチゴを増やし、今のところロスは少なくできている。それでも売り上げは半分以下になる見通しだ。「イチゴはビタミンCが多く、免疫力を高める。たくさん食べてほしい」と呼び掛ける。
兵庫県三田市で最大規模のイチゴ観光農園「ながしお農場」。例年は1日400人の来園者があるが、18日は10人ほどでハウスは閑散としていた。永塩有代表は「このままだと、夏まで経営を続けられるか分からない」と苦しい胸の内を明かす。
同社は約45アールにハウス11棟を設置し、約2万8000株のイチゴを栽培。このうち10棟をイチゴ狩りに充てるなど、観光農園が経営の柱だ。
ただ、今年は書き入れ時の3月以降を新型コロナが直撃。さらに緊急事態宣言が客足の落ち込みに拍車を掛ける。大型連休にかけて、既に1000人分の予約がキャンセルされ、「今後の客足はほぼゼロに近い見通し」(永塩代表)という。
経営への影響は甚大だ。例年3、4月は同社の年間売上高の7割を占める。だが、今年は3月の売上高が前年比4割減。4月は「さらに厳しくなる」(同)。
こうした中、以前と変わらない支出が重くのしかかる。設備投資に使った借入金の返済が月100万円を超える他、パートを含めた従業員10人の人件費は月100万円に上る。収入保険は未加入だ。他にも燃料費や資材費が加わり、永塩代表は「従業員にも生活があり、雇用は何としても守りたい。毎月の支払いをどうすればよいのか。せめて金融機関への返済が猶予されれば」と肩を落とす。
市内の五つの観光農園の窓口業務を担うJA兵庫六甲でもキャンセルが相次ぐ。既に500人分の団体ツアーがキャンセルされ、「(残りのツアーも)募集人数が集まらず、ほぼ全て中止になる見通し」(同JA)だ。
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April 19, 2020 at 05:05AM
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[新型コロナ]イチゴ観光農園 経営存続の危機 自粛いつまで… 閑散-書き入れ時 - 日本農業新聞
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