農業経営者の育成を目的とする日本農業経営大学校は4月6日、東京・品川の同校で令和4年度の入学式を行った。10人の新入生に対し、同校の合瀬宏毅校長は、今日の世界的な人口増や気候変動、さらに斬新なテクノロジーやデジタル化などに触れ、「こうした課題に取り組むことで自らのビジネスのヒントをつかみ、実現させてほしい」と激励した。
新入生を激励する合瀬校長
日本農業経営大学校は2013年、次世代の農業経営者を育てる目的で設立された。今期で10期目になる。経営について学ぶため農場はなく、技術もほとんど教えない。さまざまなカリキュラムと100人を超える講師陣を擁し、農業経営者の育成に徹している。2年後の卒業時には、実現可能な自らの経営計画をつくって発表し、実践する。
また、同校の特徴は、自らの力を引き出すため、議論を中心とする授業を取り入れている。
合瀬校長は「ここでは誰もが自分の考えで、自分の意見を表明することが求められる。誰から学ぶかではなく、誰と学ぶかである」と、同じ校舎で学ぶ同級生との意見交換の重要性を指摘する。
10期10名の新入生と関係者
新入生を代表して宮崎市でかんきつを栽培する奥野和裕さんが「10期生同士で時に切磋琢磨し、ときに手を取り合い、この2年間だけでなく、卒業後も共に支え合える関係を築きたい」と抱負を述べた。
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April 08, 2022 at 11:00AM
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