京都市の豊田恵美市議(41)が13日、市役所で記者会見し、元事務所職員の夫がけがで働いていない期間に、政務活動費(政活費)から給与を不正支出していたとの疑惑に関し、計約137万円を返還すると明らかにした。辞職については否定し、「議員は続けていく」と述べた。
豊田市議は、夫の勤務実態はあったとし、「不正受給ではない」と改めて強調。一方で、勤務実態はなかったと主張する夫と議論が平行線をたどり、長期化することを懸念して全額返還を決めたと説明した。
返還するのは、令和2年度に受給した政活費(480万円)のうち、2年4月分~3年3月分の夫の給与分全額137万7805円。すでに手続きを進めており、近日中に返還するとした。
2年3月~11月には、夫が交通事故でけがをしたことで働けないとした「休業損害証明書」が、保険会社に提出されている。豊田市議自身が記入していたが、「夫に強要されて書かされた」として、証明書を訂正し取り下げる意向も明らかにした。
豊田市議は自民会派に所属し、現在1期目。夫婦は離婚協議中だという。
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