大学生が日本の農業や食、JAなどに関する研究発表を競う「アグリカルチャーコンペティション」の第5回大会が28日、オンラインで開かれた。最優秀賞は昆虫食の普及に向けた課題を研究した日本大学商学部の「TEAM KOROGI」と、野菜の無人販売所の利用促進に取り組んだ創価大学経営学部の「Ray」が輝いた。 日本大学商学部の川野克典教授が委員長を務める同コンペ準備委員会が主催。JA全中が協賛し全国19大学の45チームが参加した。 「学術的研究分野」で最優秀賞の「TEAM KOROGI」は、昆虫食の可能性や普及の課題を専門家へのヒアリングなどを通じて研究した。貧困地域での生産で貧困の削減に貢献できるが、一過性のブームだと環境破壊などの問題が生じる恐れがあると指摘。国連の持続可能な開発目標（SDGs）の達成に向け、さまざまな立場から検討する必要があると報告した。 「実践的研究分野」で最優秀賞の「Ray」は、農家が運営する無人販売所の利用促進のためのスマートフォン用アプリを考案。試験運用で消費者の購入頻度や購入量が向上することを確認した。販売状況や場所が分かる機能を備えたアプリを開発中で、大学のある東京都八王子市や企業などと連携し、実用化を目指していることを報告した。
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November 29, 2021 at 08:30AM
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