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Monday, November 29, 2021

秋篠宮さま56歳ご会見全文(下) 小室圭さん文書「みんなが納得できるものではない」 - 産経ニュース

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56歳の誕生日を前に記者会見される秋篠宮さま=25日午前、東京都港区の赤坂東邸(代表撮影)
56歳の誕生日を前に記者会見される秋篠宮さま=25日午前、東京都港区の赤坂東邸(代表撮影)

(問5)

--今年は東日本大震災から10年の節目となり、夏には東京五輪・パラリンピックが開かれました。この1年を振り返り、特に印象に残った出来事をお聞かせください。

「今お話のありました東日本大震災、今年で10年になります。10年を一つの節目と捉えることもできるでしょう。復興の方についても、総仕上げの段階と聞いております。ただ一方で原子力発電の被災地については、本格的な再生復興が始まった段階とも聞いております。また、被災者の心のケアなども課題として残っております。私自身は最後に被災地を訪れたのは昨年の2月だと思います。その時に歩きながら何げなく見た、目をやったところに、以前は普通の日常があった、普通に建物があったのが、今はほんとにその基礎の部分のみになっている状態そういう場所を何か所か見たんですね。それを見て、改めてこの東日本大震災の被災、大きな被害というものに思いを馳(は)せる機会になりました」

「そして、やはりまだまだその復興というか、そういうものが続いていてですね、果たしてその10年というのが節目と考えていいのか、そこのところは私もちょっとそのやはり節目ではなくて、こう連続して続いていることなのではないかと考えたりしております。しかし一方で、やはりあの災害をきちんと記憶の中にとどめておくことも大切ですので、そういうときにその10年とか20年とかそういう節目の時にきちんと思い出すということもやっぱり必要なのかなと考えたりしております」

「今年のこの一年で特に印象に残ったこととしては、私は異常気象、日本でもしばらく夏になると豪雨とかで洪水があったりとか大きい被害が起こっていますけども、今年こう見てみますと例えば夏に7月ですか、ドイツを中心に洪水の被害がありましたし、中国の山西省でも豪雨による被害がありました。また今度はあれはアメリカでしょうか、熱波が来たり、それから干ばつが起こったり、それから確かブラジルのパンタナールの水の量も雨季に雨が降らなくて減ったということがあったかと思います」

「それでこういう自然災害であったり、自然現象、それといわゆる気候変動ですね。これが非常に密接に結びついていて、気候変動に関する政府間パネルの第6次報告書では、地球の温暖化についてその人間の活動に起因することは疑う余地がないという報告書を出しました。これはその前のときの第5次報告書だとその可能性は極めて高い95パーセント以上としていたのに加えて今度はもう疑う余地がないということを報告書で出したわけですね。そうするとやはりこの人間の活動、それから気候変動、そして災害、そしてもう一つそれによって生物多様性の消失。そういうものがこうつながってきているっていうのが、すごく印象に残る今年の出来事だったと思うんですね」

「しかも生物の多様性の消失により、感染症が広がるということにも影響があると言われています。これは生物の多様性が減少することによって好適宿主というんですかね、好適宿主が密度が高く、そうすると、これを主に節足動物媒介の感染症ですけれども、そういうものが増えやすくなる。一方でそれ以外の宿主とかがこういろいろな物がいることによって感染を制御できる可能性があるという希釈効果と言うそうですけれども、そういうことにもつながってきて、今いろいろなものが、事象がこうつながってきたなというのがやはり今年の私にとっては一番印象に残っていることです。そしてまた10月にはこれも気候変動と関係ありますけれども、日本出身の眞鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞されました。自然現象を物理学的にモデリングして、気候変動についての知見を出すということは非常に大事なことだと私は思います」

「そしてそれ以外では、今年も若い人の活躍があったのかなと思います。最近では5年に一度ですか、行われる国際ショパンコンクールで、約50年ぶりに日本人の反田恭平さんが2位になって、小林愛実さんが4位になるという話題が出ましたし、また、大谷翔平さんのMVPも非常に話題になりました。そして、オリンピックの時のスケートボードでも、若い人達がほんとに良く活躍したなという印象を受けました。ほかにもいろいろありますけれども、今思い付くものをお話しいたしました。以上です」

(関連質問1)

--この度のご結婚につきましては眞子さん、そして小室さんのみならず、秋篠宮家そのものにも批判やバッシング対象が向かいました。で、殿下はこれまで、一つ一つの事実と異なる報道に対して反論しないという立場を貫いてこられましたが、今後、佳子さまや悠仁さまが御結婚される際にも今回と同様の事態が繰り返される可能性も想定されます。で、殿下そして悠仁さまは今後皇位を継承される重い立場でもいらっしゃいますけれども、今後の影響を考えますとこれまで殿下が示してこられた方針がこれからも続けられるお考えなのか、それともまた、宮内庁とも話し合って新たに対策、対応についてお考えになるという、ご検討されるというお考えはあるのかお聞かせください。

「いろいろな報道がなされて中にはバッシングと取れるものもあります。それらのことについて1回ごとに対応しないというのは、記事というのはある一定の長さがあるわけで、その中の一つだけをこれは違うというふうにして、例えば宮内庁のホームページに載せたりとかそういうことをした場合に、それではほかの事柄については全て正確なことですねということになり得ると私は思います」

「一方で先ほども少し近いお話をしましたけども、記事の中にはもちろん創作もあれば正確なことを書いていること両方混ざっているわけですね。一つを採り上げてそれは違うと言うこと、もちろん言うことはできますけれども、そうしたらやっぱり、ここも違うし、これは正確だしというのを全部説明していかないと本当はいけないのではないかなと思うのですね。ただ、それは大変な労力を費やすと思います。一方でもし、そういう今言われたような関係の記事に対して反論を出す場合にはですね、何かやはり一定のきちんとした基準を設けてその基準は考えなければいけないわけですけれども、それを超えたときには例えば反論をする、出すとかですね。何かそういう基準作りをしていく必要が私はあると思います。今、おっしゃったように今後もこういうことは多分続くでしょう。その辺も見据えて宮内庁とも相談しながら何かその今言ったような基準であるとかそういうものをですね、考えていくことは私は必要だと思っております」

(関連質問2)

--先ほど殿下は結婚に関する三つの行事は、本来であれば行うのが適当だとおっしゃっていて、その中で、殿下の判断で行わないことにしたと。去る26日の宮邸の出発のお見送りされる場面、非常に心に残っていますが、殿下はどういうお考えで行事を行わない判断をして、どんな気持ちで、父親として眞子さんを送り出されたのかお伺いしたいのと、以前の、随分前の記者会見で、娘なので遠くなく結婚後もいてくれたらという思いをお話になったことありますけれども、遠いアメリカに送り出されたそのお気持ちも併せて伺いたいと思います。

「まず、三つの行事を行わなかったことは、以前に会見でもそれ相応の対応というお話をしましたし、それから経緯をきちんと説明することも大切と、何という表現をしたか忘れましたけど、見える状態にすることは大切だとお話をしました。それと多くの人が納得し、喜んでくれる状態というお話もいたしました」

「今回、その三つの行事を行わなかったことは、まず一つは、やはり言われているトラブルというのがまだ解決はしていなかったということもありますけれども。あとは、この春に娘の夫がかなり長い文書を出したわけですね。それは確かに説明はしたということにはなるかと思うんですが、あれを読んでどれぐらいの人が理解できるか。さっと見てですね、やはりじっくり読めば分かるけれども、さっと読んだだけだとなかなか分からないという、そういうものもあるわけで、やはり、それによって、じゃあ、これはもう私の独断です、私の個人の考えとして、あれを読んでみんながすぐに状況を整理して納得できるというものではないと私は判断しました。そのことから、三つの行事を行わないことにしました。それと何でしたか」

--26日の朝、そうした形で結婚される眞子さんを、どのような父親としての思いで送り出されたか。

「そうですね。どのような気持ち。元気で暮らしてくれればいいなという気持ちでしょうかね。そういうことを最後に言ったつもりなんですけれども、ヘリコプターの音で全てかき消されてですね。向こうも何か言ったのですが、結局、何も聞こえずに終わりました。それで、以前は近くにと申しましたけど、今、世界中どこに行ってもかなり近くなりました。先ほどのリモートの話ではないですけど、何か連絡を取ろうと思えば取れるわけですし、顔も見られるわけなのでそれはいいのかなと思います」

(関連質問3)

--今のお話に関連してなんですけれども、皆さんの納得を得られないだろうということで三つの儀式を行わない判断をされたと伺いましたけれども、今後の、御結婚された眞子さんや、また夫となった小室さんの皇室行事への参加などはどうお考えなのか。今後のお付き合いというのはどうなっていくのでしょうか。

「皇室行事への参加については、私がどうこうということではないですね。これはあくまでも天皇陛下のお考えということになりますので。それともう一つありましたか。それでよろしいですか」

--それで大丈夫です。あと1問目の中の、今後の御結婚の影響については、ちょっとお話が及ばなかったのかなという印象があるのですけれども、何かお考えがございましたら。

「先ほどメディアのことの御質問がありましたけれども、今後の影響というのは、なかなか、今、私が言える範囲で読みにくいところがあると思います。もちろん、あくまで私が、今、ここでお話しできる範囲で、ということですが。

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