偏西風が蛇行 寒気流れ込む
ラニーニャ現象そのものは、南米周辺の太平洋上で起きる。西向きの強い風が吹き、南米周辺の太平洋の暖かい海水が移動し、海面水温が低くなることを指す。
気象庁によると、南米周辺の暖かい海水はインドネシア周辺に蓄積し、海面水温を高めて、上昇気流と積乱雲を発生させる。ユーラシア大陸東部を流れる偏西風を北に押し上げ、その反動で偏西風は日本列島に向かって南に大きく蛇行する。結果、シベリアからの寒気が日本に南下する。
同庁は、冬の終わりまでラニーニャ現象が続くと見通す。寒気南下の影響を強く受けるのは、主に大陸に面した日本海側。特に西日本には、偏西風が蛇行してくるため寒気が流れ込みやすくなり、降雪量も多くなる。
「気温の低下や降雪量の増加に注意する必要がある。平年の冬と比べて温度管理や車での移動が難しくなる可能性がある」と同庁気候情報課は指摘する。
西日本に流れ込む寒気の影響で、東日本の日本海側も気温が低くなる恐れがある。
過去には物流まひ
ラニーニャ現象が直近で発生したのは2020年夏から21年春。発生中の20年12月中旬、21年1月上旬には、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となった。
農水省によると20年11月から21年4月までの間、ハウスの倒壊や農作物の損傷などの農業被害が全国各地で発生。農業被害額は203億円に上った。北陸では車の立ち往生や鉄道の運休、航空機・船舶の欠航などが発生した。
関係省庁は、大雪になった場合の備えをしておくよう呼び掛ける。農水省は、ハウスの倒壊などを最小限に抑えるための情報をホームページ(HP)で公開している。水稲では育苗用ハウスのパイプ撤去、果樹は支柱による補強など作物別に注意点を説明。同省は「今から各種情報を確認し、大雪に備えてほしい」(災害総合対策室)と話す。
気象庁はHPで、6時間先の降雪量や雪の深さを確認できる「今後の雪」の公開を始めた。物流業者が輸送を続けるかどうか判断する際などに活用してもらうことを想定している。これと合わせて、2週間先の気温や降雪量を確認できる「早期天候情報」、大雪警報・注意報などの小まめな確認を推奨する。
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November 18, 2021 at 03:02AM
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ラニーニャ発生、日本は大雪に備えを 前回農業被害は203億円 - 日本農業新聞
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