東日本大震災と東京電力福島第１原発事故から営農再開に取り組む事例を周知しようと、ＪＡ福島さくらは１３日、管内の双葉郡に完成した農業施設など４カ所を報道機関に公開した。
視察では、浪江町に完成したコメの貯蔵などを行う大規模農業施設や楢葉町のサツマイモ貯蔵施設のほか、道の駅なみえ、農産物直売施設あぐりあを巡った。ＪＡ職員や報道関係者ら約２０人が参加した。
このうち、浪江町の大規模農業施設内では、もみの貯蔵施設「カントリーエレベーター」と玄米の保管施設「自動ラック式低温倉庫」を視察。原発事故による長期避難で農業用機械や設備がない住民の営農を支援するための施設で、コメなどの乾燥、選別、貯蔵などを行う。本年度の同町の作付面積は約１７７ヘクタールで、本年産米から同町で収穫されたコメを中心に出荷を担う。
また楢葉町のサツマイモ貯蔵施設には、収穫時に傷が付いたサツマイモの長期保存を可能にする「キュアリング」の処理設備が整う。貯蔵庫には１年前に収穫されたサツマイモが良好な状態で保存されており、最大１２６０トンまで貯蔵できる。同町から業務委託を受けた福島しろはとファームが運営しており、同町の耕作放棄地など約４０ヘクタールでサツマイモの栽培を進めている。
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October 18, 2021 at 06:31AM
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双葉郡の農業施設公開 JA福島さくら、コメやサツマイモ貯蔵 - 福島民友
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