新型コロナウイルスの自宅療養者のうち、酸素投与が必要となった人を受け入れる都の「酸素ステーション」が渋谷区に今月から開設されることになり、小池百合子知事が21日、現地を視察した。
酸素ステーションは旧国立児童館「こどもの城」の建物を活用し、130床を整備。23日から運用が始まる。自ら救急搬送を要請した人のうち、救急隊が軽症と判断した人を一時的に受け入れる。医師と看護師が24時間体制で対応し、必要に応じて酸素を投与。容体が回復すれば自宅に戻し、悪化すれば入院させる。
小池知事は大部屋をパーティションで仕切った病棟を視察し、ベッドの脇に置かれた酸素濃縮器の使い方などを確認した。感染者が急増する中、自宅療養者は20日時点で過去最多の2万6297人に上り、療養中の急変も懸念される。小池知事は「医療提供体制が逼迫(ひっぱく)する中、都民の安全・安心という大切なところを確保する」と話した。【竹内麻子】
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