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Saturday, July 17, 2021

農業と笑いで山村活性化 住みます芸人「ソラシド」本坊さん - 河北新報オンライン

所有する林から刈り取って七夕飾り用に保育園に贈った竹を園児と眺める本坊さん=西川町

 吉本興業所属の芸人、本坊元児(がんじ)さん(42)が山形県西川町で農業に本腰を入れている。耕作放棄地を借りて野菜を栽培し、竹林で山菜を収穫。お笑いと並行しての地道な活動で地元に溶け込み、生き生きと山村での生活を楽しんでいる。
 本坊さんは昨年から本格的に農業に従事。同町で放棄されていた畑地約400平方メートルを借り、雑草を刈って土を耕すことから始めた。1年目は大根700本、ニンニク3500株などを栽培。収穫した野菜は地元の道の駅やネット通販などで販売している。
 「農作業は何かしら失敗して解決する繰り返し。平凡な仕事でないことが楽しい」。活動の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開。テレビの全国放送でも取り上げられた。
 愛媛県出身。2001年に相方の水口靖一郎さん(45)と漫才コンビ「ソラシド」を結成したが、なかなか芽が出ず、本坊さんは東京で大工のアルバイトで生計を立てた。転機は18年。所属事務所の勧めでコンビで「山形住みます芸人」となり、山形に転居した。
 「最初に事務所から『農業で地元に貢献してみては』と勧められたが、『自分は芸人なので』と突っぱねていた」。考えを変えたのが新型コロナウイルスの感染拡大。外出自粛で収入が激減し、「自給自足のため」に1キロ植えたジャガイモから100個ほどを収穫できた。「もっと数を作りたい」と本気になった。
 山形市在住で農作業のたびに西川町に通う。全国有数の豪雪地帯で、収穫途中の畑が約2メートルの雪に埋まったり、屋根の雪下ろしに難渋したり。多くの苦労を乗り越え、2年目の営農に汗を流す。住民と気軽に話を交わし、分からないことは近所の農家に教えを請う。
 5日は地元の保育園などを回り、竹林で間伐した竹を七夕飾り用に贈った。園児と触れ合い、お礼の合唱披露に満面の笑みを見せた。「東京にいた時より濃い人間関係が築けている」と喜ぶ。町から地元のPRに取り組む「月山ふるさと大使」にも任命された。
 農作業の傍ら、テレビ3本、ラジオ2本のレギュラーを持つ。「畑を子どもたちと触れ合える観光農園にしたい。地元制作の番組にも携わって全国に発信したい」と夢が膨らむ。実現するためにも「もっと漫才の腕を上げ、地元の方に笑ってほしい」と意気込む。
 「自分から出るつもりはない」とほれ込んだ山形を農と笑いで盛り上げる。

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