田んぼなどに農薬や肥料を散布する農業用の小型無人機（ドローン）の操縦士を養成する教習所「アグリフライヤードローンフィールド仙台校」が４月、仙台市内の小学校跡地に開校した。農業の現場では高齢化や担い手不足が課題となっており、省力化につながるドローンへの関心が高まっている。情報通信技術（ＩＣＴ）など最新技術を活用した「スマート農業」を担う人材育成の面でも期待されている。（石崎慶一）
教習は５日間で
教習所は、国際航空貨物業の「エアトリビューン」（東京）が運営。同社が仙台市と連携し、昨年廃校となった同市青葉区の作並小学校跡地に４月１９日に開校した。
教習所では、教室で航空法や農薬などについて学び、校庭では農地を想定して、農業用ドローンの操縦や水を使った散布訓練などを行う。月曜から５日間のカリキュラムで、最終日に検定試験を実施し、合格者に操縦士の認定証が交付される。
教習所は来年３月末まで設置される予定。１度のカリキュラムにつき３人まで受講できる。費用は２６万４千円。全国から受講者を募集し、年間６０～８０人の受講を見込んでいる。
開校日に入校した３人はいずれも関東からの受講者だった。このうち東京都のＩＴ関係の男性会社員（２５）は「農業に興味があり、ＩＴと農業用ドローンの組み合わせに可能性を感じる。新しいアプリを開発して農業に貢献したい」と意欲をみせていた。
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May 04, 2021 at 12:00PM
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