衆参3選挙の自民党の「全敗」を受けて、菅義偉首相は政権の戦略練り直しを迫られる。衆院解散は任期満了が近い秋との見方が強まるが、党内には次期衆院選への不安が広がり、内閣改造・党役員人事による局面打開を求める声が上がり始めた。首相が政局の主導権を維持できるかは見通せない。一方、「ポスト菅」を目指す岸田文雄前政調会長は広島再選挙の敗北で苦境に陥った。
「2009年衆院選直前のような自民批判」
加藤勝信官房長官は26日の記者会見で「結果をしっかり分析し、政府としても真摯(しんし)に対応していきたい」と反省を口にしつつ、「分析する」と繰り返した。3選挙のうち2選挙は、元自民党議員による「政治とカネ」の問題に起因するため、政権は「特殊事情」だと印象づけたい考えだ。
だが…
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