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Tuesday, December 22, 2020

「砺波の農業継ぐ」 再出発 就農支援制度活用 2人が意欲 - 中日新聞

 コメやタマネギ、チューリップ球根の栽培が盛んな砺波市で、新規就農者や後継者がJAや市の支援制度を使って研修を積んでいる。農家の減少や高齢化が進む中、次代の担い手が育ちつつある。 (松村裕子)
農業機械の説明を受ける西田寛史さん(左)=砺波市のJAとなみ野農機センターで

農業機械の説明を受ける西田寛史さん(左)=砺波市のJAとなみ野農機センターで


◇おいしい野菜を作る

 同市東石丸、西田寛史(ひろふみ)さん(27)は、昨年末に東京からUターンし、JAとなみ野(砺波市)が本年度始めた若手新規就農者の研修制度で、四月から農業の基礎を学んでいる。

 東京でアニメ製作会社に勤めていたが、仕事に違和感を抱き、「体を動かす仕事をしたい」と農業を志して実家に戻ってきた。サラリーマン家庭でとっかかりがない中、JAの座談会に参加し、研修制度を知って応募した。

 研修は二年間、JAの臨時職員として現場を手伝いながら、営農指導員から技術を学ぶ。稲の種まきや田植え機の運転、タマネギや小松菜の収穫を体験した。

 農業経験はゼロ。当初は播種(はしゅ)(種まき)や防除(病害虫や雑草の駆除)といった農業用語も知らなかった。「ほこりにまみれてのタマネギの収穫、選別は大変だったが、想像の範囲内」と言い、「お裾分けでもらった野菜はおいしかった。自分も作れるようになりたい」と意欲を燃やす。研修後は大規模農家でさらに経験を積み、独立を目指す。
チューリップ栽培を始めた畑を指し示す埜村武弘さん=砺波市高道で

チューリップ栽培を始めた畑を指し示す埜村武弘さん=砺波市高道で


◇コスト減と新品種増

 同市高道、埜村武弘さん(46)は本年度から、市の特産品、チューリップ球根の新規栽培農家を支援する市の制度を活用。三年間、ベテラン農家の指導と経費の補助を受ける。

 球根農家の長男ながら会社勤めをしていた。転職を考えていた二年前、「農業をやるのもいいか」と就農。父の後を継ごうと腹を固めた。

 「球根の掘り取りや花の摘み取りのタイミングが難しい」と勉強の日々。ベテラン農家から教わり、父とは異なるやり方も知った。

 県内の球根農家は二十年で五分の一になる激減ぶりで、市内でも今年、二十七戸しかなく、地元、高道では実家だけ。天気に左右される農業の厳しさや、球根を掘り取る繁忙期の人集めの大変さを、あらためて実感した。「コストを減らし、機械化を進めないと」と、先を見据え、今後の農業で活用が予想されるドローンの操縦も試みる。補助金で新品種の栽培にも挑戦し、「品種を増やしたい」と張り切っている。

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