機械化一貫体系確立へ/サトウキビ
スマート農業元年に/作業の省力化向け本格検討
サトウキビ収穫における機械化は一気に進んだ。背景にあるのが生産者の高齢化だ。「一度機械刈りで収穫したら、もう手刈りには戻れない」という生産者ら関係者は多く、手刈りの重労働を回避する手段としてすっかり定着している。
夏場の植え付け作業の機械化も「時間の問題」と見る向きが強い。まだ主流とは言えないが、全茎式プランターが稼働しており、昨秋にはビレットプランタの実演会が開かれるなど機械化の流れは止まらない。
ビレットプランタはトラクターの後方に取り付けるタイプで、1日100㌃以上を植え付けられる性能と作業量を有する。全茎式プランターと比べると、作業量は倍以上だという。
さらに実演会では、GPSを活用した自動操舵システムも披露された。オペレーターが操作するのは方向を転換する時のみで、手作業と比べて圧倒的な速度と精度で植え付けられる効率性が最大の利点となる。苗を確保する方法は課題だが高齢化への対応という視点で見ると有用性は高い。
実演会を主催したJAおきなわ宮古地区営農振興センターさとうきび対策室など、関係団体による機械化およびスマート農業促進に向けた取り組みは今年本格化する見通しだ。基幹作物を効率よく生産するための検証が進められる。
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January 01, 2021 at 06:57AM
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