野菜や化粧品など、同社が扱う商品を購入できる販売コーナーも備えた＝半田市広小路町で
半田市広小路町のクラシティに三十一日、農業と人をつなげる拠点「スタジオＣＨＩＴＡ」がオープンする。有機野菜を中心に扱う知多半島の地域商社「ｙａｏｔｏｍｉ」が運営し、有機野菜などの商品販売のほか、ワークショップ会場を完備。耕作放棄地や後継者不足といった農業課題に切り込む試みも準備した。社長の犬飼亮さん（３９）は「文字通り、人が農業を身近に感じる場所にしたい」と語る。 （高田みのり）
スタジオには有機作物や食用油など商品が並び、作業台や種子搾り器を備えたワークショップスペースも完備。月二回ほど、菜の花やヒマワリの種を使った食用油作り体験を開く予定で、菜の花は同市岩滑西町に借りた畑〇・二ヘクタールで栽培する。犬飼さんは「収穫し、油を作り、気に入れば買って帰れる三位一体の場所。名古屋から電車で三十分圏なのも長所」。スタジオ開業に合わせて「半島の農家さんとビジネスをするなら、会社も半島に」と、名古屋市内にあった本社機能を同所へ移転させた腰の入れ具合だ。
根底には、農を支えたいという思いが詰まる。
例えば岩滑西町に借りた畑。実はここ、耕作放棄地だと...
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