鈴与商事(静岡市)は7日までに、トマト栽培を手掛ける関連会社のベルファーム(菊川市)が、農林水産省の2020年度スマート農業実証プロジェクトの採択を受けたと発表した。IoT(モノのインターネット)や農業ロボットといった最新技術を導入し、生産性向上を目指す。
「オーダーメード型高品質トマトの計画生産」をテーマに掲げ、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)や県、農業コンサルタント会社なども参画する。期間は2021年度末までの2年間。
気象データや生産、販売、労務管理といった情報を一元化し、トマト栽培や作業の効率化に生かす。液肥を与えるタイミングや量を制御する技術を使い、糖度や大きさなど顧客のニーズに合ったトマトを安定的に生産できるようにする。自律型農業ロボットも導入し、作業負担を減らす。
国はスマート農業を、農家の減少や高齢化による労働力不足といった課題を解決する切り札と位置付けている。岡田典久社長は「経験や勘に頼らず、データの蓄積や栽培技術の『見える化』を進め、企業的農業経営の実現を目指したい」と話す。
ベルファームは2010年設立。菊川市でトマトを年間700トン栽培し、主に県内のスーパーに販売している。
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May 08, 2020 at 08:44AM
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スマート農業実証へ 菊川のベルファーム、高品質トマト生産|静岡新聞アットエス - @S[アットエス] by 静岡新聞
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