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Sunday, May 10, 2020

TACが農家の声を収集 コロナ対策多面展開 JAぎふ - 日本農業新聞

担い手農家の状況を電話で確認し、支援策を伝えるTAC(岐阜市で)

 JAぎふは新型コロナウイルスの感染拡大で、さまざまな影響を受けている担い手や専業農家に対し、地域農業の担い手に出向くJA担当者(愛称TAC=タック)を相談窓口とした多面的な支援を実施する。ヒト、モノ、カネによる支援策で、営農活動への影響を最小限に抑える狙いがある。

 TACは、対面での渉外活動を自粛。支援策をまとめたちらしをポスティングし、内容を電話で説明している。公的な助成制度やJAの支援内容などを農家らに説明するとともに、現在の悩みや将来の心配事を収集して、支店や融資担当部署と共有。農家と一緒になって考え、解決策を提案するという。

 JAの支援策は、再生産や今後の営農活動に必要なヒト、モノ、カネの3要素からなる。人手不足にはJAの「無料職業紹介事業」を活用して人員確保につなげる。需要が不安定な農産物の出荷では、市場だけでなく、農産物直売所も含め販売先を開拓する。

 資金需要には、金融部農業経営サポート室と連携し、金利を0%とした独自の農業者緊急支援資金による融資で当面の運転資金確保を支援する。米の出荷契約金の支払いも1カ月前倒しで行う。

 今必要とされる支援や対策と、影響の拡大に備える支援を並行して行い、短期から中長期にわたり総合的にサポート。新型コロナウイルスによる地域農業への影響を最小限に抑える。

 JAの武藤隆志常務は「地域農業を維持する効果的な支援を、迅速に行わなければならない。農家の声を積極的に収集し相談から提案につなげ、一緒になって乗り越えていきたい」と話す。
 

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