静岡県浜松市教育委員会は24日、市立全小中学校の生徒指導担当教諭らを対象に研修会を開き、下着の色指定やポニーテール禁止など、不合理な「ブラック校則」を見直すよう促した。児童生徒の人権への配慮を求めた格好だ。各校は、保護者の意見を聞くなどして、見直しを行うか判断する。
研修会は北区の市教育会館で非公開で行われた。冒頭で野秋愛美・市教委指導課長が「集団生活には一定のルールは必要」とした上で、「それが人権を侵害するようなものであってはならない。社会の変化に対応できるように見直す必要がある」と呼びかけた。市教委によると、小学校97校、中学校49校の計146校の担当教諭らが出席。校則の具体例について意見交換が行われ、下着や靴下の色を限定した校則を疑問視する声が目立ったという。ほかに「自分たちで理由を説明できない校則はなくした方が良い」「ポニーテール禁止など男女別の細かな頭髪規定は不要だ」といった意見も出たという。
研修で講話した常葉大の太田正義准教授(教育心理学)が取材に応じ、「人権を加味せず、時代にそぐわない校則がある。子ども自身がルールを作っても良いのでは」と指摘した。
市立中学校の行き過ぎた校則を巡っては市民団体から改善を求める声が上がっていた。研修は毎年開催し、意見交換が主だったが、市民団体の声を受けて今回、新たに専門家による講話を加えた。
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January 27, 2020 at 06:20AM
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下着の色は指定・ポニーテール禁止…「ブラック校則」見直し促す - 読売新聞
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