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Wednesday, December 11, 2019

欧州中銀のラガルド総裁、「政策を再評価」 独自色発揮に意欲 - 時事通信ニュース

2019年12月12日07時12分

欧州議会の経済金融委員会に出席した欧州中央銀行(ECB)のラガルド新総裁=2日、ブリュッセル(EPA時事)

欧州議会の経済金融委員会に出席した欧州中央銀行(ECB)のラガルド新総裁=2日、ブリュッセル(EPA時事)

 【フランクフルト時事】欧州中央銀行(ECB)は12日、11月のラガルド新総裁就任後、初の定例理事会を開く。ラガルド氏は現状の政策枠組みに関して「戦略的な再評価を行う」と繰り返し言及しており、独自色を打ち出すことに意欲を見せる。ただユーロ圏の低成長が続く中、マイナス金利を導入するECBの政策余地は限られており、新総裁が示す道筋に市場関係者の注目が集まりそうだ。
 ラガルド氏は2日、欧州議会の経済金融委員会で、「ECBの金融政策戦略の再評価を近い将来に開始する」と宣言。任期の最後まで大規模緩和を推し進めてドイツなどとの対立も生んだ前任のドラギ氏を念頭に、「変化」を印象付けることに努めた。ラガルド氏は緩和路線を踏襲する姿勢を示しながらも、「中期的な金融政策目標をいかに定義するかは各中銀にとって共通課題」と発言、物価目標の見直し議論をテーマの一つに想定していることを示唆した。
 ECBは物価目標を、「中期的に2%を下回るが近い水準」と定めているが、ECB内で見直し議論が浮上。7月の理事会で、2%を一時的に上回るのを容認する方針が打ち出された。物価上振れを許容すれば、大規模緩和をさらに長く続ける可能性が広がることになる。ラガルド氏は「時間が必要だ」とも話しており、議論を慎重に進める方針だ。
 このほか、ラガルド氏が関心を示すのが気候変動問題への対応。総裁就任前に独誌シュピーゲルに対し、「気候変動との闘いでECBがいかに積極的に関われるか探りたい」と訴えていた。ただ、ECB内でも「気候変動は政治が対応すべき問題」(ドイツ連銀のワイトマン総裁)などと異論もある。
 ユーロ圏経済は、一時の景気後退懸念こそ薄れたものの、依然低成長のままで物価の低迷も続く見通し。ECBとしても量的緩和を11月から再開したばかりのため、金融市場でも「当面は政策変更は無い」(デンマークのダンスケ銀行)との見方が支配的だ。

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