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Thursday, September 23, 2021

就農支援の見直し 現場主義で使いやすく - 日本農業新聞

 農水省は新規就農の支援策を見直す。営農資金を交付する農業次世代人材投資事業を、最大1000万円を支援する仕組みに来年度改める。地方自治体の負担が前提で、財政力によって支援に差が出るとの不安が強い。現場主義で、新規就農者が利用しやすい支援策にすべきだ。

 農業を始めるには、農地や機械などへの初期投資が課題だ。現行の農業次世代人材投資事業(経営開始型)は、49歳以下で独立・自営就農する認定新規就農者に最大690万円を国が交付する。

 生活費など実情に応じて柔軟な使い方ができることから好評で、事業開始の2012年度から19年度までに約2万2000人、累計1050億円余りの利用があった。支援終了1年後に農業を営んでいる割合は同年度が90%超で、事業継続を望む声は多い。

 一方、経営が発展していないケースがあることや、49歳以下の新規就農者が20年は1万8000人で5年前より5000人減ったことなどを理由に農水省が見直しを検討。金額を引き上げ、融資と補助を組み合わせて支援する事業に切り替えることにした。

 具体的には、日本政策金融公庫が最大1000万円を無利子融資し、国と地方自治体が折半して償還金を負担する方向だ。22年度予算の概算要求に盛り込んだ。農水省は「雇用就農などを含めた総合対策で新規就農者支援を手厚くする」とする。しかし自治体や与党には不安や不満が強い。理由は大きく3点ある。

 一つは地方自治体の負担。財政難に苦しむ自治体では負担に耐えられず、新規就農者が必要な支援を受けられなくなる恐れがある。農水省は、地方交付税措置で地方負担の軽減を目指す考えだが、「事務負担も含めると負担増は避けられない」と、自治体からは警戒の声が聞かれる。全国知事会は、支援財源の全額国費負担の継続を求めている。

 二つ目は融資事業への不安である。返却期間の途中で営農を断念すると、償還への支援はなくなり、融資残は新規就農者に返却が求められる。就農を目指す若者が二の足を踏むと、指摘する声は多い。

 三つ目は、唐突感だ。来年度も農業次世代人材投資事業などが継続されることを前提に、多くの地方自治体などが申請に向けて準備を進めていた。「現場への相談もなく、好評な事業をなぜ見直すのか」と厳しい指摘が出ている。

 農業の担い手不足が進む中で農水省は、49歳以下の農業従事者を20年の22・7万人から、23年までに40万人に増やす目標を掲げる。実現には新規就農者を飛躍的に増やす必要があり、全国どこで就農しても利用しやすく、かつ手厚い支援が必要だ。同省は、現場の声に耳を傾けるべきだ。

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